笑顔浴

優しい時間

お別れ会

2015年06月08日 | Weblog

5月30日

4月3日に逝ったAさんのお別れ会に母と参加した。

開会にあたり、代表が挨拶なさったが、後半に

Aさんは怖かった!と感想を語ったとき、

みんなから同意のうふふが笑顔と共に漏れた。

彼女の正論は、周囲にも彼女自身にも厳しかったので

私もニーとした。

 

リーダーシップを発揮して、重度障害者が自立できるよう活動しているスライドが流れた。

「駅に エレベーターを!」の看板のそばで 車椅子でチラシを配る姿は

私の想像の中のAさんと重なった。

 

入口に置かれた数冊のアルバムには、私と遊びにいった時のものが多かった。

まだ、20~30歳代の若者の時代だ。

食事や喫茶以外に、市民劇場の芝居を2か月に一度見に行ったり

パーティにお洒落して参加したり、薪能の夕べにも出かけた。

あの頃は、時間がかかっても杖で立てたし 私の車に乗れたので

いろんな場所に、思い立ったらすぐに遊びにゆけた。

車椅子になると、ヘルパーさんが要るし、福祉タクシーの移動に伴い、デートの場所は限定された。

 

最後の様子を顔なじみのヘルパーさんが教えに来てくれた。

彼女が手を握って見送ったこと。

1時間位で眠るように穏やかだったこと。

メールの返事はAさんが口述して、ヘルパーさんが送信していたこと

心配をかけたくないと最後まで病気の事は伏せたこと

もう一度私と食事に行きたいと語っていたこと。

 

活動家の彼女しか知らない皆さんに

20歳で出会って、59歳の彼女とお別れするまでの

いくつかのエピソードを

プライベイトな友人として紹介するうちに

彼女に愛されていたことを 再確認できて

涙を流して癒された。

 


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