笑顔浴

優しい時間

潮を待つ

2015年02月09日 | Weblog

能島には、20歳代の桜咲く春に、一度

花見シーズンだけ運行する船に乗って、大勢で出かけたことがある。

あの広い場所が、水軍の城址だったんだ

あの頃は「潮目を読む」難しさを教えて貰った。

 

潮を待てる私になりたいと願ったきっかけは

今治市(大島)宮窪町の、村上水軍博物館を訪れた時に

「ちょっと、潮待ち」

という部屋で腰かけた体験からかもしれない。

潮が変わる事を知っているからこそ待てるわけで

永遠にこのままだと考えたり、

もっと悪化したらと妄想すれば

一刻も早くと焦って 船をこぎ出し転覆する。

何せ、ここの潮流は恐ろしく早い。

http://www.noshima.jp/

 

 

その後の民生委員さんとのゲートキーパー研修の自己紹介で

時間待ちのおかげで観光できたことを喜び、

自殺しか問題解決の方法がないと考え始めた人は

もしかすると「潮を待つ」ことができない状態かもしれないと述べた。

「待つ」という行為は、希望が無いと困難だから。

 

「目の前の状況を見ていると、

想像できないかもしれないけれど

潮流がピタリと静かになる時刻が来る

もう少し、待ってごらん」

と、言う人がそばにいたら、どんなに心強いだろう。

 

ゲートキーパーは、話を聴いて、応援集団につなぐ人

その後も、さりげなく見守ってくれる人。

3月は一緒に自殺予防を学ぶ研修会が3回ある。

参加した皆さんの意見を引き出すのが私の役割だから

まさに最前線で関わる皆様から教えていただくことばかりで

私が一番、楽しみにしている。

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする