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秋の夜長は読書・・・
Book off なら これだけ購入しても2000円、 びっくりしました!
「シーラという子」~虐待されたある少女の物語~
*情緒障害児教室のトリイ先生と
3歳男の子を誘拐し、樹木に縛り付けて火をつけた6歳のシーラとの5ヶ月の記録
シーラのIQは180でした。
「タイガーと呼ばれた子」~愛に飢えたある少女の物語~
*14歳になったシーラと再会した3年間の物語
思春期のシーラと、被虐待児だったトリイのかかわり。
14歳でシーラを産んだ母は、18歳の時には子供が二人いて夫は刑務所にいた。
4歳でハイウエイに車から捨てられたシーラは、母を憎みながら求め続ける。
世界中からシーラが成長し変化してゆく様子に感動したという声が届けられたと
トリイハイデン氏は紹介し、本書は人間の魂に捧げる賛歌であるとプロローグで述べた。
多くの読者が「私を抱きしめて」という感想を述べたことや、来日した時、講演会場のあちこちで
「私を理解してもらえた」と涙する人がいたことを、精神科医 斉藤学氏が述べている。
「愛情でさえ何の役にも立たない子供がいると知りつつ
人間の魂を信じたい」と献身的に接するトリイ先生の
愛をむさぼるシーラの我儘や復讐に ひどく疲れてしまい、何度か、本を閉じました。
「深入りするな」と「愛着して関われ」という葛藤で、一緒に くたくたです。
トリイと出会ってシーラは心の安定を得て、マクドナルドの支店長になり、最年少の経営者になります。
結果として、二人が互いの良き人生に影響しあったことが 救いです。
ただ、裕福で両親の愛に恵まれてるというだけで 殺したくなったのは一方的な嫉妬でした。
シーラに火をつけられ全身に大火傷を負った坊やとご両親の人生を思うと悶々とします。
人生の不条理を どう受け止めればよいのでしょう。
簡単にアドバイスできない相談ばかりです。
どうしたらいいか わからないことばかりです。
そんな時でも、とりあえずの方針で進まざるを得ない私たちですから、
どの人も不幸になり、どの人も幸福を手にすると信じます。