ホトケの顔も三度まで

ノンフィクション作家、探検家角幡唯介のブログ

ヤノマミ

2009年04月16日 20時12分58秒 | 雑記
 昔よく一緒に山に登っていた友人カバから教えてもらい、NHKスペシャル「ヤノマミ」を見た。深夜0時45分からの再放送。いやー、よかった。

 アマゾンの森に住むヤノマミ族の村に長期間住み込んで作ったドキュメンタリーだが、最近のNHKの秘境、探検ものにはなかった迫力があった。途中でカレーうどんを作った以外はまったく目が離せなかった。

 少女が自分の産んだばかりの子供を葛藤の末(たぶん)に森に返す場面も考えさせられたし、森で狩った獲物の腹から出てきた胎児を子供たちが手で弄ぶシーンも彼らの命へのスタンスが現れていた。生きることと死ぬことの意味を改めて僕らに突き付けるのが制作者側の意図だったのだろう。

 と、とりあえず書いては見たものの、そんなことよりも一番気になったのは、ヤノマミの男たちがペニスだけを隠す民族衣装ではなく、青や黄色の短パンをはいていたことだ。やはりヤノマミ族の文化にも商品経済がじわじわと浸透しているらしい。

 ペニスケースをつけているのは、もはやいかれたイギリス人だけだ。なんかさみしい。

 写真は用事があっていってきた多摩動物公園のオランウータン。ヤノマミとは関係ない。




 これはクジャク。美しい。

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