花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

終着駅は始発駅

2019年02月26日 | 研究
ここは八戸駅の新幹線改札。
今月中旬にチームは最後となる東京で開催された
環境系発表会に出場してきましたが、
これは東京から帰ってきたその夜の改札口です。
結成から10年、チームはこの駅から数えきれない旅に出かけてきました。
引っ込み思案の名農生を改革するのが大前提の旅でしたが
旅の途中で思いがけなく2度も海外を経験することができました。
また旅で感じた好奇心をもっと追求しようと
大学に進学したものは14名にもなります。
さらに数字ではあらわせない個々の経験と感動は
きっとこちらの想像を超えて彼らの心の中に残っていると思われます。
その長い旅を終えて最後のフローラが
先日、終着駅である八戸に帰ってきたのです。
歴代のたくさんのチャレンジャーの勇気に心から拍手を送りたいと思います。
昔「終着駅は始発駅」という歌がありましたが、まさにその通り。
春になったらそれぞれの道でまた自分らしく輝いてもらいたいものです。
3月1日の卒業式はもう目前。
カウントダウンが響いています。
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カバーボーイ

2019年02月25日 | 研究
今年の名久井農業高校の機関誌「汗」の校正、
いわゆるゲラ刷りを見つけました。
パッと目に飛び込んできたのはフローラの二人。
そして準グランプリの文字です。
そもそもTEAM FLORA PHOTONICS という名は自分たちがつけた愛称で、
正しくは名農農業クラブの専攻班の一つ「環境班」。
したがって彼らの活動は農業クラブの活動でもあるわけです。
そんなことから嬉しいことに今年は機関誌の表紙を飾ったようです。
よく雑誌の表紙になる女性のことをカバーガールといいますが
彼らは男なのでカバーボーイ。
なんかしっくりきませんが、大活躍したので誰も文句はありません。
この他、卒業式に合わせていろいろな発刊物が出来上がってくるので楽しみです。
さて今月、環境系の全国大会に出場したフローラメンバー。
交流会のような席で偶然にも京都の高校生と一緒になりました。
環境活動で大活躍し、水大賞の先輩でもあるかの有名な高校の生徒さんです。
その生徒さんは「青森の名久井農業高等学校は頑張っていると
いつも先生からいわれる」とフローラメンバーに話したそうです。
そこで夕食時に「京都の高校は名農のことを知っているようですが、
知り合いですか?」とメンバーに問われました。
実は10年前、初めて園芸分野で研究班を指導することになった際、
当時優れた活動をしていた研究班を目標としました。
それがこの京都の高校。そして立ち上げたのがチームフローラです。
今も輝き続けており、まだまだチームはその足元にも及びませんが、
目標としていた名門校が片田舎の名農の活動を認めていることを知りとてもびっくり。
「その高校ならよく知ってます。片思いですが。」
些細ですが、ちょっと嬉しいお話です。






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贈る言葉

2019年02月25日 | 研究
バブルボーイズが何やら書いています。
実は書いているのはフローラメンバーへのメッセージ。
卒業する5名の先輩たちへの贈る言葉です。
何を書いたのかは見ませんでしたが
数ヶ月、フローラと活動して「やるときはやる」という
事に当たる姿勢を見せつけられた彼らなので
感謝の気持ちなどが記されているのではないかと思います。
また嬉しいことにフローラJr.の二人も書いてくれました。
Jr.は先輩をサポートしたとともに大きな舞台にも立てました。
こちらも見ていませんが、先輩を良いお手本として
今後も頑張ろうという意欲が述べられていると思います。
誰も見送る人がいないと思っていましたが
ちゃんと後輩がいました。
後日、贈る言葉は卒業直前の彼らに渡される予定です。
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Standing ovation

2019年02月24日 | 研究
5枚の手書きの作文があります。
これは課題研究の最後の提出物である感想文。
フローラでの活動を振り返って思うところを書いてもらったものです。
かつては卒業論文と称して一人30枚程度の研究論文を
毎年、卒業時に提出してもらっていましたが
今年の3年生はいろいろなところで成果をまとめたり
さまざなところで発表しているので、いまさら論文を出してもらっても
書く方も読む方もモチベーションがわきません。
さらに参考にするフローラの後輩ももういません。
そこで異例の感想文ということになったのです。
文章の中にはいろいろな思い出やその時の気持ちがかかれており
どれも心に残りましたが、中でもフローラの活動が
学校生活を続けるうえで支えになったという言葉が目に飛び込んできました。
世界大会で活躍した彼ですが、どうやら2年時にいろいろ悩み、
学校をやめようかということまで考えていたようです。
しかしフローラの活動が楽しく、その結果学校に留まったというのです。
さらに活動を通して新たな目標を再設定でき
気がついたら卒業間近の今になっていたという内容でした。
中途半端な努力しかしていないのに、自分は力がないから無理だと勝手に決めつけ
課題に真剣に向かわないことが多かったかつての名農生。
研究活動を通して、勉強でも遊びでもこれ以上できないぐらい本気で取り組むと
なんだって面白くなるし、結果や自信というおまけだってついてくる。
そんなことを感じてもらいたいとフローラを立ち上げて10年。
まさか学校生活からのリタイヤを防いでいたとは思ってもみませんでした。
花の女神フローラに支えられ、もう一度奮い立った彼の強い心に拍手です。
そんな彼もまもなく卒業。
卒業生代表として行う答辞でどんなことを話してくれるか楽しみです。
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春霞

2019年02月24日 | 学校
この日、南部町から眺める名久井岳は
このようにうっすらしか見えませんでした。
どうやら大気に水分をたくさん含んでいるようです。
さてこのような状態を気象用語では「霧」(きり)とか
「靄」(もや)といいます。
どちらも同じような現象ですが視界1km以内のものを霧、
1km〜10kmのものを靄と区別しています。
つまり近いものしか見えないのが霧、
遠くまで見えるのが靄と考えていいようです。
この状態は近景は見えるので靄と思うのですが
専門家ではないのでちょっと不安です。
そんな時に使えるのが「霞」(かすみ)。
気象用語ではないのでどっちも含めて使えそうです。
霞は春の季語。春が近づいています。

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