花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

不完全燃焼

2020年08月09日 | 学校
ときどき紹介している校長室前の掲示板。
フローラが結成された2009年からコンクールなどの受賞記録を
その都度掲示し、名農生に伝えています。
ところがご覧ください。今年はたった1枚しかありません。
毎年3月には、この掲示板2枚がいっぱいになるのですが
どうやら今年は期待できません。
それには理由があります。ハンターズをはじめとして
名農の研究班は特別活動を自粛しているわけではなく
相変わらず活発に活動しています。
問題なのはその成果を披露する場が激減しているのです。
もちろんコロナウイルスの感染拡大が理由ですが
ことごとく大会中止の連絡が入っています。
農業クラブだけでなく、外部の大会にチャレンジする研究スタイルの
環境班ハンターズにとって、これは死活問題です。
特に1年生のJr.に対しては、研究の最後に
発表する場を設けてあげるのが10年間続けてきた指導方法。
もし発表せずに終わったら、目的である研究活動の面白さを
感じられないまま不完全燃焼で終わることになります。
どうやらこれは他の研究チームも同じようで、発表機会を模索しています。
そこで今年は、お互い情報交換しながら募集している大会があれば
まだ不十分な内容でもチャレンジさせることにしました。
なお名農主催のアグリチャレンジはコロナでも募集しています。
ホームページに要項があるので小・中学生のみなさんは積極的に応募してください。
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焼きにしますか? 生にしますか?

2020年08月09日 | 研究
ハンターズJr.が夏休みですが週1回集まって調査をしています。
これはその研究で使っているもの。みなさん、何だかわかりますか。
これはバーミキュライトという園芸用土です。
農業鑑定という農業クイズにもよく出題されるので1年生でも知っています。
しかしこれを初めて見せた時、彼女たちはとても不思議な顔をしました。
なぜならバーミキュライトはとても軽い用土。
キラキラ光る姿と軽さから簡単に覚えることができるのですが
このバーミュキュライトはずっしりと重いのです。
つまり手にした瞬間、自分の知っているものと違うと感じたようです。
実は私たちが栽培に用いるバーミキュライトは
ひる石という鉱物を600〜1000℃ぐらいの高温で焼成したものなので
水分も飛び、石も膨張しているので、とんでもなく軽いのが特徴です。
そのため水分や肥料の保持効果があり、栄養不足の土壌改良によく使われます。
ところがこのバーミュキュライトは焼成前のもの。
つまり鉱山から採掘してたばかりのひる石の粒で、
まだ重いので彼女たちも戸惑わせてしまいました。
農業高校の私たちにとっては身近な存在のバーミキュライト。
しかし焼く前のものは店頭では販売されていないため、お目にかかる機会はありません。
ハンターズJr.の研究に使ったみたかったので、
福島県で採掘している企業にお願いして分けていただきました。
問題はそれぞれの呼び方。それでなくても名前の長いバーミキュライトです。
このふたつをどう呼ぼうかと相談したところ
面白いことに「生」と「焼き」に決定。
何だか美味しそうな名前になりました。
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