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感想:地球へ… 第16話「赤い瞳 蒼い星」

2007年07月22日 23時46分48秒 | 2007春アニメ
「『日常』と『非日常』」の記事で書いたように、この作品は「日常」部分の積み重ねに欠けるため、そこで生きているはずのキャラクターへの思い入れが生じにくい。ナスカに残りたいという若いミュウたちの気持ちも伝わってこないし、ブルーのフィシスに対する感情も漠然としたものにしか見えない。一方、キースの意思も見えにくく何のために戦うのかという部分ははっきりしない。これまでキースを描いてきた意味が見出せない。
どのような結末が待ち受けていようと、その結末を見る者に納得させるにはそこまで積み上げてきたものがなければならない。16話まで見て、作り手のそうした意思が見えてこない。その場その場を描くだけで、何を見せたいのかという思いが届いていない現状がとても残念に感じてしまう。期待していたけれど、潮時に感じる。


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