今日書店でパラパラッと立ち読みして、それを知った。
マイクロマガジン社の隔月刊誌『ゲーム批評』が終了し、新しい雑誌としてリニューアルされるという。
http://www.microgroup.co.jp/game/info.htm
『ゲーム批評』創刊号は1994年秋に季刊誌として発行された。天野嘉孝氏のイラストの表紙に「ファンタジーは死んだのか」というキャッチが目を引く。しかし、それ以上に、裏表紙に書かれた「『ゲーム批評』は公正な立場を確立するため、当面は広告をいれません。(ゲーム批評編集部)」のコメントに驚かされた。
私がゲームをするようになったのはSFCが出る前後頃から。当時、ファミ通、ファミマガ、マル勝などのゲーム雑誌があったが、私の心を捉えたのは、ちょうどリニューアルしたばかりの『Hippon Super!』だった。他の雑誌がゲームの紹介と攻略だけだったのに対して、そこには批評があった。発売ソフトに対するレビューで10点満点中3点とか他ではありえないような点がついたり、1本のゲームに対して突っ込んだ記事が書かれていたりしたが、それが支持されたのはレビュアーのはっきりしたゲームに対する認識があったからだ。
しかし、当然ながら、メーカーとの軋轢が続き、「大人の事情」で採点されないゲームがあったりした。やがて、1994年頃に誌名が変わり編集方針も普通のゲーム雑誌に近くなり、その後も誌名変更・方針変更を繰り返す迷走を見せ、廃刊に至った。
『Hippon Super!』の前身『ファミコン必勝本』時代から、ベントスタッフの手塚一郎氏、CB's PROJECTの成沢大輔氏などが執筆し、「ウィザードリィ」「ダービースタリオン」といったソフトをプッシュした。
この『Hippon Super!』の迷走と前後して創刊した『ゲーム批評』には、他のゲーム雑誌と異なる新しい動きを期待した。時代は丁度PS・SSといった新世代ハードが生まれる前夜。創刊号にはこれからのゲーム界を担っていこうという熱意も感じられた。
その後、隔月刊誌となり、2002年頃まではほぼ毎号読んでいたが、その後はほとんど読むこともなくなった。それなりに期待して読んでいたが、振り返ると残念ながら創刊号の印象しか残っていない。ゲーム業界に関する様々な記事は興味深いものも少なくなかったが、ゲーム作品への切り込みという点では、その誌名に応えるものではなかった。
2002年からの4年間は、私とゲームの関係で言えば、ほぼFFXI一色だった。他にも何本かのゲームをプレイしたが、オフラインのゲームでオンラインゲームの面白さにわずかでも及ぶようなゲームは皆無だった。ファミコン時代の、DQ、FF、ウィザードリィ、FE、スーファミ時代の、ロマサガ、TO、PS時代のガンパレ、こういった作品の持っていたパワーと肩を並べるようなゲームと出会いたいとずっと思ってきたが、もうオフゲーでは無理かなと絶望も感じる。たとえ新ハードが出ても、これまでのゲームに対する既成概念を打ち砕くものでなければ、同工異曲のそこそこ面白いだけの、ゲームが生み出されていくだけだろう。
マイクロマガジン社の隔月刊誌『ゲーム批評』が終了し、新しい雑誌としてリニューアルされるという。
http://www.microgroup.co.jp/game/info.htm
『ゲーム批評』創刊号は1994年秋に季刊誌として発行された。天野嘉孝氏のイラストの表紙に「ファンタジーは死んだのか」というキャッチが目を引く。しかし、それ以上に、裏表紙に書かれた「『ゲーム批評』は公正な立場を確立するため、当面は広告をいれません。(ゲーム批評編集部)」のコメントに驚かされた。
私がゲームをするようになったのはSFCが出る前後頃から。当時、ファミ通、ファミマガ、マル勝などのゲーム雑誌があったが、私の心を捉えたのは、ちょうどリニューアルしたばかりの『Hippon Super!』だった。他の雑誌がゲームの紹介と攻略だけだったのに対して、そこには批評があった。発売ソフトに対するレビューで10点満点中3点とか他ではありえないような点がついたり、1本のゲームに対して突っ込んだ記事が書かれていたりしたが、それが支持されたのはレビュアーのはっきりしたゲームに対する認識があったからだ。
しかし、当然ながら、メーカーとの軋轢が続き、「大人の事情」で採点されないゲームがあったりした。やがて、1994年頃に誌名が変わり編集方針も普通のゲーム雑誌に近くなり、その後も誌名変更・方針変更を繰り返す迷走を見せ、廃刊に至った。
『Hippon Super!』の前身『ファミコン必勝本』時代から、ベントスタッフの手塚一郎氏、CB's PROJECTの成沢大輔氏などが執筆し、「ウィザードリィ」「ダービースタリオン」といったソフトをプッシュした。
この『Hippon Super!』の迷走と前後して創刊した『ゲーム批評』には、他のゲーム雑誌と異なる新しい動きを期待した。時代は丁度PS・SSといった新世代ハードが生まれる前夜。創刊号にはこれからのゲーム界を担っていこうという熱意も感じられた。
その後、隔月刊誌となり、2002年頃まではほぼ毎号読んでいたが、その後はほとんど読むこともなくなった。それなりに期待して読んでいたが、振り返ると残念ながら創刊号の印象しか残っていない。ゲーム業界に関する様々な記事は興味深いものも少なくなかったが、ゲーム作品への切り込みという点では、その誌名に応えるものではなかった。
2002年からの4年間は、私とゲームの関係で言えば、ほぼFFXI一色だった。他にも何本かのゲームをプレイしたが、オフラインのゲームでオンラインゲームの面白さにわずかでも及ぶようなゲームは皆無だった。ファミコン時代の、DQ、FF、ウィザードリィ、FE、スーファミ時代の、ロマサガ、TO、PS時代のガンパレ、こういった作品の持っていたパワーと肩を並べるようなゲームと出会いたいとずっと思ってきたが、もうオフゲーでは無理かなと絶望も感じる。たとえ新ハードが出ても、これまでのゲームに対する既成概念を打ち砕くものでなければ、同工異曲のそこそこ面白いだけの、ゲームが生み出されていくだけだろう。