奇想庵@goo

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グループリーグ最終戦

2006年06月20日 22時25分48秒 | サッカーワールドカップ
観戦記は途中で挫折してしまったので、ここらでまとめ記事。開幕前に書いたグループリーグ予想を参照しながら、ここまでの展開を総括したい。

★Group A
1.エクアドル 6(+5)
2.ドイツ 6(+3)
3.コスタリカ 0(-5)
4.ポーランド 0(-3)

上位2ヶ国は予想通り。エクアドルは引き分け以上で1位通過だが、ドイツは当然勝ちを狙ってくるだろう。ドイツの攻撃を封じ切れるかが見所。予選敗退の2ヶ国は、前評判の高かったポーランドが未だに無得点。コスタリカはドイツ戦で健闘したものの、他に比べると力が落ちるのは事実。

★Group B
1.スウェーデン 4(+1)
2.パラグアイ 0(-2)
3.イングランド 6(+3)
4.トリニダードトバゴ 1(-2)

パラグアイは決して弱くはないのだが、欧州の2ヶ国に0-1で敗戦した。チラベルトのいた頃と比べて、ほんのわずか守備力が落ちている印象。また決定機を決められない点でグループリーグ敗退となった。イングランドは苦しみながら2連勝で決勝トーナメント進出。1位か2位かはグループAの結果を見てからどちらを目指した方がいいか決められるわけだが・・・。スウェーデンは負けても突破しそう。大敗しないことが最低条件だが。トリニダードトバゴは善戦してはいるが、攻撃力の低さは否めない。最終戦も楽に勝つことは許してもらえないだろう。

★Group C
1.オランダ 6(+2)
2.セルビア・モンテネグロ 0(-7)
3.アルゼンチン 6(+7)
4.コートジボワール 0(-2)

死のグループと言われたが、予想に反してあっさりと決着。セルビア・モンテネグロは初戦敗退からチーム内の秩序が崩壊。コートジボワールは健闘しているものの、強豪国との力の差は歴然。最終戦は、無理しない程度に勝ちに行く戦いになりそうな、オランダとアルゼンチン。決勝トーナメントにいい形で入っていけるかどうかがポイントだろう。

★Group D
1.ポルトガル 6(+3)
2.メキシコ 4(+2)
3.イラン 0(-4)
4.アンゴラ 1(-1)

C組の結果次第だが、確実に1位突破を目指しておきたいポルトガル。メキシコは突破を決めていないが有利なのは確か。ただ調子が良くないので、ポルトガル戦も苦しみそうだ。アンゴラはまだチャンスがあるものの、得点0なので楽観できる状況ではない。いい戦いをしながら強豪に屈したイランは、アンゴラ戦に勝利を目指す。

★Group E
1.チェコ 3(+1)
2.アメリカ 1(-3)
3.イタリア 4(+2)
4.ガーナ 3(0)

最も混戦となったのがこのグループ。初戦非常にいい試合をしながら2戦目は不調だったチェコ。地力からすればイタリア相手でも勝利を望めるだけに、チーム全体の運動量がどの程度発揮できるかがカギを握りそうだ。アメリカ戦で有利な状況を生かせなかったイタリアは、引き分けでも突破だが、守りに徹するのか、攻めに出るのか、狙いをはっきりさせないと窮地に追い込まれる可能性が高い。最も厳しい立場にいるアメリカだが、イタリア戦では本来の力を取り戻しつつあった。ガーナ相手でも十分に戦えるだろう。勝てば突破が決まるガーナは、アメリカ相手に楽には戦えそうもない。無欲で戦えればいいが、少しでも色気を出すと苦戦を強いられるだろう。あえて当初の予想通り、チェコとアメリカの突破を予想しておくが、得失点差でイタリアが有利なのは確かだ。

★Group F
1.ブラジル 6(+3)
2.クロアチア 1(-1)
3.オーストラリア 3(0)
4.日本 1(-2)

クロアチアが日本戦で結果を出せずにやや混戦模様。安定感という意味ではオーストラリアの方がやや上だが、決定力のある攻撃を繰り出せるかどうかがクロアチアのポイントとなりそうだ。調子が悪いなりに結果を残したブラジルは、決勝トーナメントに向けての調整試合となる。日本がそこにつけ込めれば勝機もないわけではないが、クロアチア同様に決定力不足は深刻だ。

★Group G
1.トーゴ 0(-3)
2.フランス 2(0)
3.スイス 4(+2)
4.韓国 4(+1)

今大会アフリカ勢は、ここ数年積み上げてきた力を失ってしまった。要因はもちろんチュニジア以外が初出場という点にある。トーゴもチーム内のゴタゴタと不運な判定の末にグループリーグ敗退が決まった。勝ち切れないフランスはトーゴ戦に全てを賭けることとなるが、ジダンの出場停止という不安要素も抱えている。スイス、韓国はグループに恵まれた側面もあるが、うまく戦って最終戦に臨むこととなった。特に先制されながら逆転、同点と勝負強さを見せた韓国は勢いがある。引き分けでいいスイスと勝ちたい韓国との気持ちの差がかえって、韓国有利となるかもしれない。

★Group H
1.スペイン 6(+6)
2.ウクライナ 3(0)
3.チュニジア 1(1)
4.サウジアラビア 1(1)

前回大会で審判の判定に泣いたスペインは、今回審判の有利な判定が続いて2連勝。もちろん実力を発揮した結果ではあるが、相手にも恵まれここまでは不安要素はない。ウクライナは雨にも助けられて得失点差0まで持ち直した。最終戦引き分け以上で突破だが、チュニジア相手なら優位に立って戦えるだろう。そのチュニジアは、スペイン相手に善戦したが、勝ち切るだけの力は感じられない。可能性を残すサウジアラビアも、ほぼ1位突破確実とはいえかえってのびのび戦えるスペインに勝つのは容易ではない。