白夜の炎

原発の問題・世界の出来事・本・映画

ゲームが人の発達を妨げる

2012-01-28 18:17:33 | 教育
 若い-20から24才くらいの人たちを見ていて気がついたことがある。

 もちろん全員のことではなく一部なのだが、確かにゲームが人としての成長を阻害しているケースがある。

 あるいはゲーム依存が許されるような育ち方の結果、人として巨大な欠落を抱えた20代になってしまった、といった方がいいかもしれない。


 それは例えばゲームに没頭して子供のころからを過ごし、例えばテレビさえあまり見ていない人たちである。

 ドラマも、ニュースも、バラエティ番組さえ知らない。

 そして-これは想像だが―親もそうしてほっておけば手がかからないので、子供のなすがままにしていたのではないか。

 子供にもよると思われるが、内向的でおとなしい子供であれば、親の顔を伺い、おとなしくゲームをやり、親の方もおとなしい素直なよい子だと思ってしまうだろう。

 親もそう考えたほうが心身ともに楽ができる。


 しかし結果的には、ゲームやその周辺のことしかわからない人間ができている。

 話題はゲームや、人によってPCのことだけである。そしてそれ以上深刻なのは、にまともに人づきあいのできない20代になってしまうことだ。

 彼らにも友達はいるが、似た者同士が集まることになるので、見ていると小学生が仲間内であれこれ話している状態と大して変りがない。

 年齢は20歳過ぎでも、実際には小学生レベルの社会常識、行動様式である-まともな小学生はもっとちゃんとしているが。


 彼らに文章を書かせると、自分の考えを整理して表現する能力が低いことがよくわかる。

 きちんと自分の考えを整理することができない。人と様々な会話を行っていないためかと思われる。

 またネット以外で情報を探す力も弱い。

 本を読んで考えたり想像をめぐらせたりしていない。

 実はネットで集める情報も、思考の基盤ができていないので、根拠薄弱ないい加減なブログに依存しがちだ(お前の書いているこのブログもそうの一つだろうといわれそうだ)。

 また本を読んでいないのでそもそも自分で文章を書く力がない。文章はコピペでなんとかする習性がついている。

 だからPCで文章を書いているように見えても、例えばワードを使いこなせているかと言えばその力もない。


 到底社会に出て働く力はない。

 専門的な能力うんぬん以前に、人間として大きな欠落がある。

 ちょっと取り返しがつかないのではないかと思われるが、親はどうしてここまでほっておいたのかといぶかられる。


 ゆとり教育と、少子化による受験の容易化(この影響は大きいと思う)で、簡単に大学まで行くことができ、本人や親は、まともに人生のキャリアをあがっていると勘違いするのだろう。

 少人数教育が望まれる。

 そしてフランスのように小学校段階から落第の制度を入れるべきかもしれない。


 とまあ、このように書いてくるとこれは発達障害やアスペルガーの問題ではないか、という意見が出てくるだろう。

 そして発達障害ということであれば、最近は「心」の問題ではなく「脳」の問題であり、専門家による投薬治療が必要だ、というところに行きそうである。

 それはその通りだと私も思う―現状では大体そういうことに学界の見解もまとまっているのではなかろうか。


 しかし発達障害の傾向を持つような脳の構造が生まれる際、発達の初期過程における親との関係やゲーム等の影響はとても大きいのではないか。

 各種電子機器の発す目電磁波の影響も含めて、ゲームやPC、携帯などと子供の関係を一から見直した方がいいと思う。

 携帯をしながら赤ん坊の口に哺乳瓶を突っ込む母親から、コミュニケーション能力の高い子供は生まれない。

 そればかりか携帯の電磁波の影響も考慮すべきである。

 本当にITビジネスの餌食に、子供をしてはいけないと思う。

福島の子供たちの叫び-57の作品/田中龍作ブログより

2012-01-28 18:09:20 | 原発
「」いくつまで生きられますか?」 福島の子どもたち57人・心の叫び出版

2012年1月22日 19:15


 14日~15日の2日間にわたって横浜市で開かれた「脱原発世界会議」の開会式で、挨拶に立った一人の子供の言葉が大人たちの心をえぐった――

 「国の偉い人に聞きたいです。大事なのは僕たちの命ですか、それともお金ですか?…」
 
 世界の大人たちに痛烈な言葉を発したのは、トミツカ君(4年生・10歳=写真)だ。郡山市から横浜市に自主避難してきた。会場のパシフィコ横浜でトミツカ少年と言葉を交わすことができた。

 何が一番つらい?
「友だちと別れ別れになったこと。山登りができないこと」

 友だちとは連絡もとれないの?
「相手が携帯を持っていないのでメールができない」

 何を一番思い出す?
「小学校のグラウンド、川での魚の手づかみ」

 横浜の川じゃ無理かな?
「鶴見川があるけど茶色のドロが混じっている(ので、できない)」


単行本『福島の子どもたちからの手紙』の原稿となる絵と文章。=写真:中野博子撮影=


 長年住み慣れた福島を放射能でズタズタにされた子供たちの気持ちを絵と文章で綴った単行本が2月7日、出版される。

 タイトルは『福島の子どもたちからの手紙』(朝日新聞出版)。やむなく福島を離れた児童、残らざるを得なかった児童57人の心の叫びだ。

「おしえて下さい  僕たちはどうなりますか?  いくつまで生きられますか?  福島県に住めますか?」

「山の木 川の魚 海の魚 森の生き物 私の夢  かえして下さい」

「しんだひとをすくいたいです  ひなんしているひとをすくいたいです」


 
 筆者は57作品すべてを直視できるか自信がない。東電や政府関係者はどうだろうか。」

 →http://tanakaryusaku.jp/2012/01/0003528

間の抜けた防災訓練-東京の地下鉄

2012-01-28 17:31:43 | 地震
 東京の地下鉄など地下空間で、帰宅困難者対策を想定したという訓練を行っていた。

 何とも緊張感を欠いた、牧歌的な訓練である。

 M7以上の直下型地震が来て、なぜ地下空間の電気系統が維持されていると想定できるのか。

 真っ暗になった時どうしたらいいのかということを第一に考えるべきだ。

 非常用の電源はどのようになっているのか。どの程度持つのか。換気はどうか。出入り口は確保されるのか。

 そもそも地下空間自体の安全性はどうなのか。地下空間は意外と安全だとされてはいる。

 しかし構造物が仮に持ったとしても、ひびが入ったりして地下水が漏れ出したり、ということは当然想定されるのではないか。

 地下に閉じ込められた人たちの救助はどうするのか。

 狭く入り組んだ都心の道に建物が崩れて交通遮断が数百か所発生したらもう火災鎮火など期待できないのではないか。

 ・・・

 最悪を考えてあらゆる対策を講じて、徹底した訓練を繰り返すとともに、できる限りまちの作り替えを行う、ということを直ちに行うべき時ではなかろうか。

 このままでは数十万の死者が出るのが目に見えるようだが、杞憂だろうか?

シビック・ハイブリッドに関する一ユーザーの苦情

2012-01-28 16:39:55 | 産業
 シビックのハイブリッドに乗っている。現在3年目に入ってしばらくたったところだ。

 エコカー税制のあるうちにと思い、地元ディーラーの促販キャンペーンにのせられて購入したが、後悔している。

 その理由は以下の通り。

 ①ボディーが頼りない。専門家ではないが、ハイブリッドでない友人のシビックに比べて、明らかにガタガタとゆすられるし、明らかに雪道などでのブレが大きい。それを電子デバイスでカバーしようとしているが、そのために各車輪が勝手に制御されて動きが不自然に感じられる。運転して楽しくない車である。

 ②内部の建つけも雑。フロントのメーターパネルやその周辺にきしみ音がする。これが高品質を誇る日本車とは到底信じがたい。今までこの車を含め日本と外国の車4台に乗ってきたが、これほどきしみ、がたつく車は初めて。

 ③肝心のハイブリッドが大して効果的でない。燃費も実際の所リッター15キロから16キロ程度で、現在の水準ではガソリン車でもこの程度の車は多い。なおかつハイブリッドはバッテリーに1/3程度以上チャージされている時だけ効くので、そうでないときは単なる1300ccの車になり下がる。うるさくてなおかつ走らない。

 結局効果的でないハイブリッド機構を搭載するため、ボディー剛性は落ち、部品やくみ上げの精度も落ちた、典型的な失敗作になっている。

 買った私が愚かでしたが、こんな作品を世の中に出すホンダもホンダである。

1月28日の放射線量 その他―放射性物質を含んだスギ花粉のこと

2012-01-28 16:09:44 | 放射能
新潟県、室内、窓締め切り、天気は曇り時々雪。

0.07~0.08μ㏜/h。

 これからはセシウムなど放射性物質を含んだ花粉の飛来が心配。

 とりあえずはマスクで吸い込みを防ぎ、室内との出入りに際し花粉をこまめに落としておいた方がよさそうだ。

 (余計なことですが、今から買い置きしておいた方がよいと思います。特に小学校以下のお子さんがいる家庭)

 放射性物質を含んだスギ花粉を体内に取り込んだ場合内部被ばくとなるが、その影響は明確でない。

 それにつけ込んで御用学者や大手メディアは安心論をばらまくだろうが、どう考えても体内被曝が体にプラスであるわけがない。

 内部被ばくに関してとりあえずは、『内部被ばくの脅威』(ちくま新書 720円 2005年)の「第3章 内部被ばくのメカニズム」を参照のこと。

 著者の一人、肥田舜太郎氏は広島で被爆体験をお持ちです。

 なおスギ花粉に関しては以下の記事も参照のこと。

 「スギ花粉飛散による放射能汚染、調査へ 関係学会が連携

 東京電力福島第一原発の事故で飛散した放射性セシウムがスギ花粉に乗ってどれだけ運ばれているかを調べる、複数の学会による合同調査が始まった。学会が19日、発表した。スギ花粉に含まれる放射性セシウムの量は林野庁が調べているが、その花粉が実際にどの程度広がり、大気に影響を与えるか、についての大規模な調査はなかった。

 調査は、日本地球惑星科学連合など関係学会の調査チームがNTTドコモの協力を得て先週から始めた。

 花粉の飛散シーズンが終わる4月下旬まで、福島県内を中心に宮城県や東京都、茨城県、栃木県の11カ所で花粉の飛散量や大気中での濃度などを観測する。対象地域は主に市街地だが、山間地や杉林に近い街も調べる。

 これまでの国の調査では事故で飛散した放射性物質が付着したスギの葉だけでなく、事故後にできた花芽や葉、花粉にも含まれていることが分かっている。

 学会連携チームの茨城大の北和之教授は「汚染されたスギが伐採されない限り、花粉による汚染は毎年発生する可能性がある。試算だけでなくきちんと実態を把握したい」。速報値は今月末ごろから日本地球惑星科学連合のサイトで公開していくという。(竹石涼子)」(http://www.asahi.com/special/10005/TKY201201190504.html)