白夜の炎

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本当にひどい-SPEEDIの内容・事故直後から米軍に連絡

2012-01-17 17:29:12 | 放射能
 本当にひどいと思う。とにかく情報を出すだけ出すべきだった。

 本来なら事前に事故を想定して、情報を出しつつ、避難誘導をきちんと行うべきだったが、歴代の政府も役所も、もちろん電力会社も何もやらなかったのだから、適切に利用されていたかどうかは分からない。

 しかし日本国民の税金で運用してきたものをなぜ国民に非開示にし、しかもその理由はデータの信頼性に問題があるかのような言い方だったのが、米軍には提供。データはおそらく問題なく信頼に堪えるものだったからだ。

 一体どういうことだ。誰の判断でやったことなのか。部署名、個人名、肩書を明確にせよ。どうせ文科省と防衛省で決めたのではないか。

 それならば自衛隊には提供していたのか。いたとすればこれも国民を欺く行為だし、していなかったとすれば、「国軍」より外国の軍隊を大切にするということになる。

 いずれにしてもまともではない。

「拡散予測、米軍に提供 事故直後に文科省

 東京電力福島第1原発事故直後の昨年3月14日、放射性物質の拡散状況を予測する緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による試算結果を、文部科学省が外務省を通じて米軍に提供していたことが16日、分かった。

 SPEEDIを運用する原子力安全委員会が拡散の試算結果を公表したのは3月23日。公表の遅れによって住民避難に生かせず、無用な被ばくを招いたと批判されているが、事故後の早い段階で米軍や米政府には試算内容が伝わっていた。」