私のプロフィールや主張、著書、連絡先は、ここをクリック
持続可能な国づくりの会<緑と福祉の国・日本>のブログは、ここをクリック
安倍首相は昨日(9月10日)午後、衆参両院の本会議で所信表明演説を行いました。昨日の朝日新聞夕刊に、安倍首相の所信表明演説が掲載されていました。
「はじめに」の項に、安倍首相が強く主張する「戦後レジームからの脱却」について述べられた部分(上の図の赤枠部分)があります。その部分を拡大します。
所信表明演説の「持続的な経済成長」の赤枠部分と「環境で世界主導」の赤枠部分を拡大します。
「持続的な経済成長」という表現は、2002年2月4日の小泉前首相の施政方針演説で用いられた表現そのままです。およそ4900字の今回の安倍首相の演説には、21世紀のキーワードである「持続可能な開発」という言葉はまったくなく、「持続的」という言葉が「持続的経済成長」という表現で登場するにすぎません。つまり、安倍首相の21世紀論は「行き詰った戦後レジームを改善することによって、20世紀型の持続的な経済成長を再現する」ということに尽きるのではないでしょうか。
関連記事
2002年2月4日の「小泉首相の施政方針演説」(9/12)
日本の国づくりの議論を混乱させる2つの指標 「国民負担率」と「環境効率」(3/16)
日本はほんとうに「省エネ」国家なのか? 評価基準の見直しを(3/17)
進化してきた福祉国家⑨ 「現実主義の国」vs「現状追認主義の国」
次の図は安倍首相の就任直後(2006年9月)の所信表明演説と今回の所信表明演説の変化を示した図です。
関連記事
所信表明演説が示す安倍首相の「環境認識」(1/7)
安倍首相の施政方針演説(1/27)
「治療志向の国」の21世紀環境立国戦略(6/4)
それぞれのマークをクリックすると、リアルタイムのランキングが表示されます。お楽しみください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます