酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

クロマグロと王室の近似性

2009-09-10 20:56:28 | Weblog
 地中海と西大西洋のクロマグロ(本マグロ)が禁輸の対象になりそうだ。漁業規制ではなくワシントン条約に基づく種の保存がその根拠らしい。


 《欧州連合(EU)の欧州委員会は9日、大西洋・地中海のクロマグロ(本マグロ)の輸出入禁止を提案する方針を発表した。「絶滅の恐れがある動植物」としてワシントン条約の対象として定め、水産資源の回復が不可欠と判断した。欧州勢が輸出入禁止で足並みをそろえることで、最大の輸入国日本は厳しい対応を迫られそうだ。

 クロマグロはすしや刺し身に使われる高級マグロ。輸出入禁止はモナコが提案、EUは共同提案者となる。ディマス欧州委員(環境担当)は「大西洋を象徴する生き物の将来を守るため、緊急の行動が必要だ」と指摘した》=日経NET=

 当ブログでは、以前にも大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)が漁獲規制案を公表した際「トロよりもヒカリモノを?」のタイトルで、外国からクロマグロを持ってこなくてもいいのではないか--と書いたことがある。

 この考えはいまも変わらないが、今回、EUがワシントン条約を持ち出してきたことには強い違和感を感じる。

 クロマグロが絶滅危惧種に当たると強く主張しているのはWWF(世界生物保護基金)である。今回の提案はモナコが主導したとメディアが報じている。なんでモナコなの? 人口3万人余、バチカンに次ぐ世界2番目の小国がなんで?

 モナコはアルベール2世が君臨する立憲君主国だ。世界の金持ちがすんでいる国でもある。この国がクロマグロ禁輸に積極的になる理由は見当たらない。

 ここからは(というより全編そうなのだが…)独断と偏見である。

 WWFは英国王室のエジンバラ公(エリザベスの亭主)が初代総裁で現在も名誉総裁を務める「英国王室御用達」の機関だ。アメリカ大金持ちもスポンサーとして名を連ねる。モナコはこのラインで口説かれたのではないか。

 自然保護や慈善運動は、その人物のいかがわしさをカモフラージュする絶好の隠れ蓑だ。日本の捕鯨を妨害するシーシェパードなどはその代表格だろう。

 イギリス王室や日本の皇室をはじめ、世界の「王様」たちはいつまでこの地位が安泰なのかと戦々恐々だ。どうすれば王室の権威を高め、世論の支持を取り付けられるか、日々知恵を絞っているのは間違いない。そこで「環境」「自然保護」が出てくる。昭和天皇、現天皇、秋篠宮、黒田さんに嫁いだ清子、いずれも生物学が趣味というのは偶然だろうか。

 クロマグロも王室も「絶滅危惧種」という点では共通している。やはり保護すべきなんだろうな?
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