酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

巨人で何が起きているのか

2011-11-13 06:12:34 | Weblog
 プロ野球巨人の清武球団代表兼GMが、「読売の天皇」ナベツネに噛みつき、メディアを
にぎわせている。

 11日突然記者会見した清武は「コーチ人事で、球団の決定を覆す不当な介入を行った。決定は渡辺氏にも伝えてある。自分が了承したことを忘れているとすれば、(渡辺氏は)任に堪えない…」と述べ、ナベツネ老害を告発した。

 巨人のお家騒動といえば、先日亡くなった「ミニ正力」に絡むものが多かった。ナベツネが実験を握ってからは、長嶋や王の処遇をめぐるあつれきが大半で、ナベツネ体制を揺るがすような騒ぎは少なかったように思う。

 そこへ「清武クーデター」である。世論を味方につけて、ナベツネ支配に風穴を開けたいという狙いらしいが、賛同者が少なく尻すぼみになりそうだ。

 ナベツネ氏はすぐに巻き返しに出た。土曜日に異例の出社をして、「談話」を出したのだ。

 ≪巨人の清武英利球団代表兼ゼネラルマネジャー(GM=61)が、渡辺恒雄球団会長(85)を「コンプライアンス(法令順守)違反」「球団を私物化」と会見して批判した問題で渡辺会長が12日、反論する談話を発表した。同会長は文書で自らの主張を展開するとともに、清武代表に強く謝罪を求めた。これに対して、清武代表の代理人を務める吉峯啓晴弁護士(吉峯総合法律事務所)も反論。伝統球団のお家騒動は混迷を極めてきた。

 衝撃会見から一夜明け、渡辺会長が反攻に転じた。A4判3枚の「談話」の冒頭に「事実誤認、表現の不当、許されざる越権行為及び私に対する名誉毀損(きそん)が多々ある」とした上で「清武君に謝罪を求めます」と明記した。清武代表が前日主張した件をことごとく否定。「今回の清武君の行動は会社法355条の“取締役の忠実義務”違反に該当する」と最後まで容赦なかった。

 渡辺会長は土曜日にもかかわらず、都内の読売新聞東京本社に異例の休日出勤。車で数分の距離にある球団事務所で清武代表との会談を終えた桃井オーナーを呼び寄せると、今後の対応などを話し合ったとみられる。午後7時すぎには読売新聞東京本社広報部を通じて、報道各社にファクスで談話を送った≫=スポニチ=。

 広岡達朗の「外人獲りすぎ、選手獲りすぎ、GM失格」という清武批判も引用して、「巨人が強くならないのはGMのせいだ」とにおわせている。

 江川、広岡と役者がそろってきた。第2幕があるかもしれない。

 それにしても、読売新聞の報じ方は変だ。スポーツ面に1段見出しで申し訳のように掲載してあるだけ。13日のナベツネ反論の記事は70行もあるというのに、べた扱い。こういう報道ぶりを「紙面の私物化」というのだ。読売新聞広報は11日の清武会見後、「巨人軍のことであり、読売新聞とは何の関係もない」趣旨のコメントを出している。ならば、報道機関らしく、真相をきちんと伝えるべきだ。情報はたくさんあるだろう。
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