酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

ダブル選挙という無節操

2010-04-19 04:55:33 | Weblog
 鳩山内閣の支持率下落が止まらない。先日の「時事」では23%台、今日の「朝日」は25%といずれも30%ラインを切る危険水域に入ったことを示した。朝日と同じ日程で実施した「毎日」は33%、これも続落だ。

 《朝日新聞社が17、18の両日実施した全国世論調査(電話)によると、鳩山内閣の支持率は25%で前回調査(3月13、14日)の32%から下落し、昨年9月の政権発足以来初めて3割を切った。不支持率は61%(前回47%)に急増した。民主支持率23%(同27%)、参院選比例区の投票先の民主24%(同30%)も低下が止まらず、政権離れ、民主離れが進んでいる》=朝日com=。

 大手メディアは一斉に鳩山降しに走り始めたようだ。月に一度ずつ世論調査を行って「また支持率が低下した」と煽りたてる。自公政権、いやもっと遥か前からの癖だから、これは言い立てても仕方がない。

 それよりも、ここにきて「衆参ダブル選挙」がささやかれているのが気になる。

 《仙谷国家戦略相は16日、TBS番組の収録で、鳩山首相が夏の参院選前に退陣した場合、「ダブル(選挙)を問う可能性があるというか、論理的にはそうなる」と述べ、衆参同日選の可能性に言及した。

 戦略相の発言は、鳩山首相が参院選前に辞任した場合は、衆院を解散して国民に信を問うべきだとの考えを示したものだ。民主党は、自民党が衆院選を伴わずに首相交代を繰り返してきたことを批判してきた経緯があるためだ。

 国家戦略相は、衆院解散にあたっては財政再建を選挙戦の争点にすべきだとの考えを表明した。同時に「1年ごとに首相が代わるのは甚だ具合が悪い。政党政治に対する不信感と絶望感が国民に生まれてくる」と述べ、当面は鳩山首相の続投を支持する考えを強調した》=読売online=。

 5月末までに普天間の決着ができなければ鳩山退陣~はすでに規定路線になりつつある。仙石や菅らの頭の中には「鳩山と小沢をまとめて降ろそう」という考えがありそうだ。

 実際5月末決着が実現しなかった場合、鳩山は総辞職しなければならないのだろうか。こんな首相は早くやめるに限るとは思うが、普天間で引責辞任すべきではない。

 普天間はむしろ米国の問題であって、オバマから「ちゃんとやり通せるのか」などと恫喝されるいわれはない。ここを譲ると、米軍基地問題の解決は永遠に不可能になる。

 でも、鳩山は引きずり降ろされるかもしれない。そうなったら新しい首相を立てればいいだけの話だ。ダブルなど選挙にかまけている余裕はない。ダブル選挙とは、政権交代の可能性があるということだ。今の自民党なら目をつぶっていても勝てると民主党は思っているかもしれない。支持率10%台の政党が、政策もなく互いの欠点を言い募るような選挙から何が生まれるのか。

 民主党は政権交代の重みをしっかり受け止めねばならない。
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