酔眼独語 

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読売(巨人軍)vs朝日

2012-03-16 06:23:28 | Weblog
 ひところ親密さを増したように見えた朝日と読売が、またまた角を突き合わせている。15日に朝日がスクープした「巨人、6選手に契約金36億円 球界申し合わせ超過」の記事をめぐってである。


 ≪プロ野球・読売巨人軍が、球界で申し合わせた新人契約金の最高標準額(1億円プラス出来高払い5千万円)を超える契約を多数の選手と結んでいたことが、複数の関係者証言と朝日新聞が入手した内部資料から明らかになった。14日現在で確認できたのは、1997~2004年度に6選手と結んだ計36億円の契約で、このうち計27億円が最高標準額を超過する内容だった。

 読売巨人軍は朝日新聞の取材に対し、「個別の選手の契約は申し上げられない。標準額は07年までは上限ではなく、超えても構わないというのがプロ野球全体の理解のはず。ルール違反ではない」と話している。

 超過額の契約が判明したのは、高橋由伸、上原浩治(現大リーグ)、二岡智宏(現日本ハム)、阿部慎之助、内海哲也、野間口貴彦の6選手。

 プロ野球では93年のドラフトから、社会人と大学の選手が入団する球団を選べる逆指名制度を導入。これに伴い、球団間の争奪戦で契約金が高騰するのを避けるため、新人選手の契約金の最高標準額を1億円と12球団で申し合わせた(翌年から1億円プラス出来高払い5千万円)。

 巨人軍の複数の内部資料や関係者証言によると、97~00年のドラフトの逆指名制度と、01~04年の自由獲得枠で入団した選手のうち6選手について、最高標準額を超過する契約金額となっていた。

 最も高額なのは、阿部選手(00年ドラフトで入団)の10億円。野間口選手(04年)は7億円、高橋選手(97年)は6億5千万円、上原選手(98年)、二岡選手(同年)は各5億円、内海選手(03年)は2億5千万円となっている。このほか、上原選手には退団時の功労金1億2千万円、二岡選手には退団時の功労金7千万円と別の出来高払い3千万円も支払う契約となっていた≫=asahicom。

 読売は16日朝刊の社会面とスポーツ面に「朝日に抗議書 球界申し合わせを曲解」などの記事を載せ、反撃に懸命だ。球団幹部(読売上層部)は巨人の内部資料が流出した可能性が高いとみて、警察への告訴も検討しているという。桃井球団社長らは一部メディアに「(ナベツネに引導を渡そうとして返り討ちにあった)清武前球団代表が朝日に垂れこんだ」と示唆している。

 巨人、読売の主張が全く間違っているわけではない。「規約に照らして問題ない」。

 問題は、これは法的争いではなくスポーツ界の紳士協定違反だということだ。日本のプロ野球や巨人が「紳士でない」とすれば、何おかいわんやだが、一応巨人のモットーは「球界の紳士たれ」だから…。

 「こうしましょう」と取り決めた内規を「絶対的規則ではない」といって無視していたら、スポーツなど成り立たない。巨人は「空白の一日」を全く反省していないと見える。ナベツネ先生には、ファンがどう思うかとか、スポーツマンシップに照らしてどうか、などということは関係ないのだ。これはやはり老害だなあ。

 それにしても、報道について警察沙汰にすることまで考えているとは恐れ入る。さすが警察官僚・大正力が育てた読売だ。
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