酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

読売新聞が壊れた?

2012-03-23 05:57:57 | Weblog
 朝日の「高額契約金」報道に血が上った?読売新聞が壊れてしまった。

 翌日の反論ぐらいは大目に見るとしても、21日まで4日も5日も社会面にスペースを割いて大報道するとは常軌を逸している。これは完全な紙面の私物化だ。

 しかも内容がひどい。たとえば17日付

 ≪日本プロ野球選手会の松原徹事務局長は読売新聞の取材に対し、「選手のプライバシーを開幕間近のこの時期にさらされたのは大変残念だ」と語った。
 朝日が契約金が最高標準額を超過していることを問題視した点について、松原事務局長は「(最高標準額は)標準であって、それを上回っても下回ってもいいという認識だった。問題は当時の制度であって、決して選手が悪いことをしたわけではないと声を大にして言いたい」と訴えた≫。

 選手には確かに被害者と言えるかもしれない。しかし、事の本質ではない。「選手がかわいそう」ということで、朝日に怒りの矛先をむけさせたいとの魂胆は見え見えだ。

 20日には長嶋茂雄まで登場させている。

 ≪「選手たちの心の傷は相当に大きい。そう簡単には癒えないだろう」「ルールを破ってはいない。記事には十何年も前の話もあり、こういう話が出ること自体がおかしい」≫。

 長嶋茂雄を演じることが義務付けられているミスターが、読売の振り付け通り動き、発言していることは間違いない。武田頼政が6年前に出した「Gファイル」には、長嶋の真実が赤裸々に描かれている。

 こんな言動を繰り返していると、「記憶の長嶋」が汚れてしまうだけなのに…。

 読売は阿部や高橋の契約時に、紙面でどう報じたかを読み返すべきだ。

 「ナベツネを守る」の一点で、こんな記事を社会面の頭に据えさせられるデスクや現場のライターがかわいそうだ。(もっとも記事を書いているのは別の部署かもしれない)。

 来週には公式戦が開幕する。読売も早く目を覚ました方がいい。
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