酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

「圧力」に屈したというよりも

2011-07-06 06:16:11 | Weblog
 松本龍復興相の暴言、辞任で大手からネットまでメディアはにぎやかだ。そもそも、こんな人物を内閣の最重要課題担当に据えたのが間違いなのだ。「全身全霊で復興に当たる」という菅の言葉がむなしい。もっとも、菅は「実力者」を当てたいと考えていたらしい。松本の後任もそうだ。仙石、安住らに声を掛けたが、ことごとく断られ平野に落ち着いたという。

 ところで、松本発言が「炎上」した経緯についてだ。ネット上では「テレビキー局は松本の<書いた社は終わり>発言に屈した」との見方が広がっている。自民党の議員で広報に一家言を持つ世耕弘成は次のように書く。

 《当日の夜、私が東京でチェックしている全国ネットのテレビニュースでは報道されていなかった。なので私は「宮城県知事と松本大臣の会談を取材していたのは東北放送だけなのだ」と思っていた。

 ところがネットの影響で翌7月4日(月)になり騒ぎが大きくなってくると、テレビ朝日、日本テレビ、NHKがそれぞれ知事と大臣の会談模様を流し始めた。各社は取材映像を持っていながら、事態発生から丸一日たってネット等で騒ぎが大きくなってから放送したことになる。ということは松本大臣の「今の最後の言葉はオフレコ。いいですね。皆さん。書いたらその社は終わりだから」という圧力に屈したということではないか
》=BLOGOS=。

 世耕ほどの人物がどうしてこんな言い方をするのか。メディアは権力=政府=民主党に弱いという印象を広めたいということだろう。本当のところは違うと分かっての発言と見た。

 なぜ、テレビは松本の岩手、宮城訪問を伝えなかったのか。「つまらない」と思ったからだ。問題の発言についての感度もゼロだ。オフレコに屈したなどという、レベルではない。新聞も朝日がやや大き目の囲みで報じたのが目立つ程度で、共同の一報にいたっては「両県知事にエール」と書いている始末だ。

 こういうメディアだから、いったん流れができてしまうと止まらない。何も考えていないメディアは、菅の暴走より恐ろしいぐらいである。 
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