酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

社説が消えた?

2011-04-03 09:23:45 | Weblog
 4月1日を期して新聞各紙が平常紙面に戻ると予想したが、半分はずれた。読売や一部地方紙はテレビ欄を最終面に戻したものの、朝日などは追随しなかった。2日付けから平常に戻しているところもあるが、朝日は3日になっても最終面は「震災のページ」になったままだ。平常化は明日の紙面からか。

 それにしても、1日の朝日には驚いた。3面にあるはずの社説が見当たらないのだ。「毎日」のように5面に移したかと紙面をめくったが、ここにもない。1面題字下のガイドに「オピニオン・声 14・15面」とあり社説もここに掲載されていると分かった。

 件の面には社説と論説主幹の「社説 余滴」が座りが悪そうに収まっている。主幹氏いわく「幅広い読者の意見を集めた声欄が右側に。左のページには識者の論考やインタビューがある。社説もその仲間に加えていただき、」云々。「両側から挟まれて埋没しないか」と洩らした後「ちょっとスリリングな挑戦でもあります」と続ける。掲載面変更に対する精一杯の皮肉かもしれない。

 その後社説を含むオピニオンのページは2日が12・13面、3日が6面と、中間面をふらついている。朝日はほかの新聞に比べて面の移動が激しい。固定しいるのはウィークデーは概ね1~7面と社会面3面ぐらいしかない。フレキシブルといえば聞こえはいいが、読みやすさを無視した独善的な紙面づくりではないか。

 社説を後ろのページに引っ込めるのは社内でも異論があったに違いない。でもそうなった。社の上層部が「無用の長物」と判断したためだろう。読者の評価が下るのはこれからだが、この紙面は1年で再改造になる。社説は3面ないし5面に戻り固定化される、と予想しておこう。

 生ニュースを削って長尺の解説が目立つ朝日は、鮮度や情報量において読売に大きく遅れをとっている。これでは部数の激減に歯止めがかかるわけがない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする