酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

ビデオ流出は一種のクーデターだ!?

2010-11-06 09:02:23 | Weblog
 尖閣沖で起きた中国漁船衝突事件を撮影した
ビデオが、ユーチューブに流れ出た。政府をは
じめ与野党は上へ下への大騒ぎである。 政権
や国家中枢に与える打撃がそれだけ大きかった
ということだ。

 問題のビデオは石垣海上保安部が撮影、保管
し、公務執行妨害罪に問われた船長立件の証拠
資料とし那覇地検に提出されたものだ。出どこ
ろは海保と検察のいずれかということになる。

 海上保安庁や検察庁は、国家意思の貫徹を最
前線で担う組織である。そこに所属する何者か
が政府の「秘匿」意思に逆らって意図的に流出
させた可能性が極めて高い。

 民主党の議員からは「官僚の倒閣運動だ」
という声が上がっているという(朝日)。あな
がち間違っていないだろう。だが、まだ受け止
めが甘すぎる。政治の世界では、対立野党など
が「倒閣」を目指すのは、ある意味当然である。
問題はその活動が合法か、非合法かにある。

 今回のケースが非合法であることは疑いない。
合法的政権を非合法的、あるいは武力で倒そう
とするのがクーデターの定義とすると、この一
件はまさにクーデターと呼ぶにふさわしい。

 クーデターが企てられるのは、政権に統治能
力がなく国家の動揺が高まっているときだ。小
泉以後の日本、とりわけ政権交代してからのぐ
らつきは目に余る。警察や検察、海保、自衛隊
など実力組織が大きな不満を抱え込んでいるの
は間違いないだろう。

 一部勢力による外国人(わけても中国人)排
斥運動が勢いづいている。流出ビデオがそれに
拍車を掛けることになるのではないかと憂慮す
る。

コメント
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