酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

検事の犯罪

2010-09-23 06:25:34 | Weblog
 村木元局長が無罪になった事件で、大阪地検特捜部の主任検事が証拠として押収していたFDのプロパティー(更新日時)を書き換えていたとして、最高検に逮捕された。前代未聞のことだという。

 「正義の体現者」とされる検察が証拠(裁判では採用されなかった)を偽造したのだから、大騒ぎするのは当然だろう。しかし、検察も時にはあくどく、いかさまもやる、ということが明らかになったのは、むしろ好ましいのではないか。国家絶対説や検察至上主義を採る立場からは容認できないことだろうが…。

 (法的な)正義が何であるかを決めるのは国であり、その執行者が検察だ。問題はその「国」の実体が分からないことにある。

 田中角栄を血祭りに上げたロッキード事件や小沢一郎のケースをみれば、必ずしも国=政権でないことは明らかだろう。検察が実体のない「国」の意向と威光を受けて暴走する。ここがポイントではないか。

 国とは政権のみならず、メディアと彼らがが醸しだす雰囲気の総体、アメリカや中国など有力国とそれに連なるエスタブリッシュメントなど、もろもろ合わさった不可思議な存在なのかもしれない。

 

 

 
コメント
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