酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

トロよりも光もので?!

2008-11-26 06:09:06 | Weblog
 松方弘樹が350㌔の大物を釣り上げたせいではないだろうが、来年からクロマグロの漁獲量が大幅に削減されることになった。

 
 【マラケシュ(モロッコ中部)=共同】乱獲で個体数が急減している大西洋のクロマグロに関する資源管理機関「大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)」がモロッコのマラケシュで開いた年次総会は24日、東部大西洋と地中海のクロマグロの漁獲枠について、2009年は2万2000トン、10年は1万9950トンに削減することで合意し閉幕した。それぞれ現行の約2割削減になる。

 クロマグロは、最高級のマグロで、この海域の漁獲はほとんどが日本向け。枠の削減による値上がりなど、日本の市場への長期的な影響は避けられないとみられる=中日web=。



 クロマグロは本来、日本近海を含む太平洋に多く生息する魚種らしい。地中海や大西洋に分布するものはタイセイヨウクロマグロで、クロマグロの亜種とされる。絶滅の危機に瀕しているのは、この種のことだろう。


 クロマグロが高く売れる(日本に)とあって、現地の業者が乱獲を始めた。回転寿司やスーパーにもトロが出回り、商社が買い付けに走った。地元の漁業者の中には目端の利く奴がいて、稚魚まで掻っ攫って生簀で太らせる「蓄養」が始まった。資源はさらに枯渇する。


 まあ、こういったサイクルでクロマグロは絶滅が危惧される事態になったと考えられている。


 外国まで出掛けていったり、外国からごっそり仕入れたりするから何だかんだと文句をつけられる。鯨にしても同じことだ。日本の経済水域内で獲っていれば、摩擦はだいぶ和らぐはずなのに…。


 かつて「わたしの青空」で「大間のマグロはでっかいぞ」なんて言っていた。大間でなくても、萩でも350㌔のクロマグロが釣れる。近海で獲れる量で我慢すべきだろう。そうなれば、簡単には口に入らなくなるが致し方ない。


 もともと、トロは円が張る食い物だ。滅多に食えないからこそありがたい。そういう存在に戻ってもらうのも悪くはあるまい。


 近畿大学が手掛けているクロマグロの完全養殖もある。お手ごろのトロはこれは普及するまで待てばいい。トロを欲しがって、グリーンピースなんぞの目の敵にされるのはあまり賢くない。
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