酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

福士加代子を称える

2008-01-27 21:32:47 | Weblog
 久しぶりにいいモノを見た。大阪国際女子マラソンでの福士の走りっぷりである。

 30kmまでとそれ以降では全く別人になっていた。そうなる予感はあったのではないか。マラソンはそんなに甘くない。かつての早田らスピードランナーを見ていれば分かる。そもそも、福士がなぜこの大会に出たのか疑問だ。

 5000mと1万mでは北京五輪の出場を確定的にしている。五輪でも決勝には進めるだろう。それでは嫌、ということでマラソンなのか。

 出場が急だったこと、丸亀のハーフの後「こんなしんどいのもういや。マラソン? とんでもない」と発言していたことなどを考え合わせると、主催者に口説き落とされたと見るのが最も近いのではないか。

 東京は野口と渋井の対決で盛り上がった。名古屋は高橋尚子の復活がかかっており注目されるのは間違いない。それにひきかえ大阪は。ということではないのかなあ。

 森本や加納ではインパクトに乏しい。目玉となると福士しかいない。

 こんなことを書き連ねている場合ではない。タイトルと趣旨が違う。福士の根性というか、走らなければいけないという覚悟はすごい。37km過ぎは小生のジョグより遅い。でもやめない。完全に足にきており、一歩を踏み出すことさえきつかったに違いない。自分で自分の足を操れない。どんなに悔しかっただろうか。

 40kmの手前では泣いていた。でも3回目に転んだ辺りから、顔に笑みが浮かんだ。「いやー、ひどいね。足が全く動かないジャン」というような感じで笑っていた。一流ランナーでここまでの姿をさらす勇気がある人は見たことがない。

 彼女がマラソンランナーとして大成するのは間違いない。ラーメンを賭けてもいい。
コメント
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