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酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

善良な?朝日記者

2011-06-21 06:27:35 | Weblog
 いやー、朝日新聞にもこんなに善良で素直な記者がいたのかと、思わずうなった。取材で撮影した写真を捜査資料として警察に差し出した大津支局?の記者のことだ。

 《大津市で今月起きた女性殺害事件で、滋賀県警が作成した逮捕協力を呼びかけるチラシに朝日新聞記者が撮影した容疑者(47)の逃走写真が使われた。県警は逃走時の服装が分からず、殺人容疑で指名手配の際に情報の提供を報道各社に要請、記者が写真を提供した。チラシには「犯人が実際にバイクに乗車している画像」という説明書きで2枚の提供写真が掲載されており、そのうちの1枚。

 この写真は、容疑者が13日早朝に自宅からバイクで逃走したところを、取材中だった記者が撮影した。チラシはホテルや旅館などに配られたという。朝日新聞は16日付の滋賀版で、容疑者が逃走する同様の写真を掲載し、情報提供を呼びかけた。

 朝日新聞の規定では、「取材結果を報道目的以外に使わない」と定めており、写真提供はこれに触れる恐れがある。

 容疑者は17日未明、岐阜市内で逮捕された。逮捕時、容疑者は逃走時の服装だったという。

 県警は「本件は凶悪事件であり、被疑者に関する情報を早急に公開し、その情報を幅広く求めるために(チラシに)使用した」というコメントを出した。

 渡辺雅隆・大阪本社編集局長の話 殺人事件への捜査協力のためとはいえ、取材で撮った写真を提供し、結果として報道目的以外の使用となりました。関係者に対しては厳正に対処します》=朝日com=。

 地方の総局や支局で事件を担当しているとすると、件の記者は入社5年未満の若手と推察できる。「取材で得られた情報は報道目的以外には利用しない」という鉄則を忘れるには若すぎる年齢だ。それとも、朝日はその種の教育はしていないのだろうか。

 おそらく、この記者に悪気はない。捜査に協力するのは国民としての義務だと思っているかもしれない。社としては「厳正に対処」する方針らしいが、さてどんな処分になるのやら。

 当該の記者より、支局長やこの子を教育した部門の責任が問われる。もっと言えば、朝日新聞のいまの体質が問題とされるべきだろう。ストレートニュースを投げ捨て、社説を埋没させる新聞とは何か。ジリ貧朝日の正念場が続く。
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関電「節電」の意図

2011-06-11 06:47:22 | Weblog
 この夏の電力不足は、東日本にとどまらず関西にも波及することが必至となった。美浜原発などの再稼動が難しい状況から、関西電力が「15%の節電が必要」と需要家に呼びかけている。

《関西電力は10日、管内の企業、家庭などに対し、電力需要が増える7月1日から9月22日まで、昨夏のピーク時に比べて15%程度の自主的な節電を要請すると発表した。停止中の原発の再稼働が遅れ、夏場に電力不足に陥る恐れがあるため。関電が節電を要請するのは第1次石油危機の1973~74年以来。節電の時間帯は平日の午前9時~午後8時で、企業や一般家庭などすべての利用者が対象。お盆の8月12~16日は除く。東日本中心だった節電の動きが関西にも波及した形で、企業の操業計画見直しは避けられず、西への生産シフトの動きにも影響しそうだ。記者会見した八木誠社長は「停電を回避するための苦渋の決断だ」と説明。東京電力に実施している電力融通を7月以降は中止し、中国電力に関電への融通を求めたことも明らかにした》=共同=。

 関電の説明はかなり胡散臭い。原発の再稼動が難しい状況なら、まずこれを動かす方策を考えるべきだろう。そうしないで、停止を前提とした節約に訴える。大阪府の橋下知事が言うように、「原発がないと大変だ」とアピールするための戦術に思える。

 《関西電力の節電要請について、大阪府の橋下徹知事は10日、報道陣に、関西広域連合が夏季の5~10%の節電方針をすでに決めていることに触れ「この期に及んで15%カットはありえない。お願いするなら好きなようにやってほしい。大阪府は協力しない」と述べた。「15%カットしなければ停電するのか、関電は何も根拠を示していない。(節電を強調して)原発の必要性を訴えようという意図を感じる」と不快感を示した》=毎日jp=。

 国内の原発は現在35基が定期検査などで停止中だ。現在動いている炉も順次、定検入りしていくので、再稼動がない限り来年の夏までにはすべての炉が止まってしまう。こうなると、経済や家庭生活の大きな影響が出るのは避けられない。

 電事連が目論んでいるのは、この夏、電力不足がいかに大変かを味わわせ、「やっぱ原発いるよね」の世論を喚起することではないか。再稼動への動きの鈍さは、こうした事情によるとも考えられる。

 それもこれも、政府が機能していないからだ。

 菅がいま打ち出すべきは「30年後(15年後でも20年後でもいいが)には原発を全廃する。再生可能エネルギーの創出に総力を上げる。そのためには、今ある原発のうち、立地条件や老朽度に問題のない炉については、安全性を確立した後フル稼働させる」という大方針だろう。

 全廃までの筋道をはっきりさせることが肝心だ。

 政界の菅降ろしの動きには、エネルギー政策を含め大きな国家戦略上の思惑が絡んでいそうだ。その意味で、橋下の嗅覚はなかなか鋭い。これで政治センスがあればいいんだが…。

  
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米中サイバー戦争勃発か

2011-06-07 06:07:30 | Weblog
 米グーグルは今月1日、同社のメールサービス「Gメール」を利用している数百人が中国を発信源とするサイバー攻撃を受け、パスワードを盗まれるなどの被害を受けたと公表した。

 中国や北朝鮮は以前から、米国などに対してハッキングや破壊工作などのサイバー攻撃を行っていると指摘されている。グーグルが中国から撤退した要因の一つは、こうした中国の「いやがらせ」に対する抗議とも見られていた。

 ここにきて米国は、「サイバー攻撃は戦争行為」と宣言、武力による報復もちらつかせるなど強硬な姿勢を見せている。さまざまな警告を行っても中国には「蛙の面にションベン」と感じたからだろう。

 《米連邦捜査局(FBI)は、米インターネット検索大手グーグルが提供する電子メールサービス「Gメール」がサイバー攻撃を受けた問題で本格的な捜査に乗り出す。中国政府は二日、「中国山東省済南市が攻撃の起点」とするグーグルの申し立てを強く否定したが、米国では中国の関与を疑う声が広がっている。

 クリントン国務長官は同日、事件についてグーグル社から発表前に報告を受けていたとした上で、「非常に深刻な問題と受け止めている」と強調。FBIが近く捜査に着手することを明らかにした》=3日・東京新聞=。

 先月末、米国防総省は「サイバー戦略」を初めて公表し、「外国からのサイバー攻撃は、各種の紛争関連の法規に照らし、通常の戦争行為と同様に対処できる」との見解を明らかにした。サイバー攻撃を行う可能性のある「仮想敵」は明示していないが、中国を念頭に置いたものであることは疑いない。

 2年前、米議会の検討委員会が「中国(政府)は米政府・企業の機密情報を盗み出すため、米国のコンピューター網への侵入を組織的に展開している可能性が高い」と指摘している。

 今回のグーグルへの攻撃に対して中国政府は「中国のせいにすることは受け入れられない」と反発。「法に基づいてインターネットを管理しており、むしろ中国はハッカーの被害者だ」と述べている。

 《中国の梁光烈国防相は5日、当地での講演後の質疑で、米国などを狙ったサイバー攻撃で中国政府の関与が疑われている問題について、「中国でもサイバー攻撃が頻繁にある。

 発信源は分からない」と述べ、自らも被害者だとする立場を強調した。

 講演でも「中国はネットの安全を重視している。あらゆるサイバー犯罪に断固として反対し、法律に基づき取り締まっている」と主張した=読売online》>

 サイバー攻撃に対する米国の反撃がどのような態様になるかは不明だが、双方が国政や軍事の中枢にサイバー攻撃を掛けるような事態となれば、何が起きるか分からない。恐ろしい話である。

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韓国もなかなか大変らしい

2011-06-04 06:35:32 | Weblog
 わが国政界のバカ騒ぎにはほとほとあきれる。民主党の面々は、はっきり言って子どもだ。とりわけ鳩山。「ペテン師」「うそつき」と繰り返すぶざまさに気が付かないのだろうか。何億もの子ども手当てを知らなかった? 御仁だから鈍いのは間違いないのだろうがそれにしても…。国会審議の場で辞任の「じ」も吐かない菅の神経も人間のものとは思えない。民主党も魑魅魍魎の巣窟だったか。

 で、隣の韓国である。こっちもいろいろ大変らしい。でもなんとなく政治をやっている雰囲気は伝わる。対北交渉といい、口パク禁止といい、稚拙で直情的に見える。これが韓国のいいところかもしれない。

 《北朝鮮の国防委員会報道官は1日、5月9日に北京で秘密接触した韓国側が来年3月までに計3回の南北首脳会談開催を提案したと明らかにした。朝鮮中央通信が伝えた。韓国側は軍哨戒艦沈没と延坪島(ヨンピョンド)砲撃の両事件の謝罪を玉虫色にしてもいいと表明したが、北朝鮮側は首脳会談を拒否したという。

 北朝鮮が南北秘密接触の内容を暴露するのは異例。韓国統一省報道官は1日「われわれの真意を歪曲(わいきょく)した一方的な主張で、対応する必要はない」と否定したが、韓国で波紋が広がるのは必至。北朝鮮政策をめぐる韓国内の対立をあおり、李明博(イミョンバク)政権をゆさぶる狙いとみられる。

 国防委報道官によると、韓国側は秘密接触で5月下旬ごろ、首脳会談準備のための南北閣僚級会談を開き、南北首脳会談初回を6月下旬に板門店で、2回目はその2カ月後に平壌で、3回目は来年3月にソウルで予定されている第2回核安全保障サミット期間中に開くよう提案したという。

 昨年起きた軍哨戒艦沈没などで韓国は北朝鮮の謝罪を求めてきたが、秘密接触では「北側からは謝罪に見えず、南側では謝罪と受け取れる折衷案をつくろう」と提起した。北朝鮮側が「謝罪を前提とした」首脳会談を論議する必要はないと拒否すると、韓国側は「せめて遺憾の意を表明してほしい」と迫り、金が入った封筒まで差し出したと国防委報道官は指摘した》=中日新聞=。

 韓国の当局者が暴露に憤慨していたとの報道があるから、秘密接触や金銭入り封筒の提示は事実なのだろう。こうしたやり方は今回が初めてではないと思われる。前例がないのに、「賄賂外交」に踏み切ったとなれば、青瓦台が直接指示したという筋が浮かぶ。いったいいくら入っていたのだろう。交渉者への金ではなく金正日宛てと考えれば、それなりの金額になるはずだ。

 かと思えばこんなユニークな法律案が、マジで提案されている。整形大国である韓国では「見た目文化」が爛熟期を迎えているということか。

《韓国国会で、歌手がコンサートなどで録音を流して実際には歌わない「口パク」を禁止し、違反者には罰金を科す法案が提出され、話題になっている。

 法案を提出したのは野党、自由先進党の李明洙議員。李議員は、最近の芸能界が「歌唱力よりビジュアル重視の歌手を養成している」とし、実際には公演で歌わないケースが横行していると批判。歌手が口パクをした場合には1年以下の懲役または1千万ウォン(約75万円)以下の罰金を科すとする公演法の改正案を、5月13日に提出した。

 韓国では、少女時代やKARAなど日本でも人気のガールズグループを中心に、激しいダンスを披露する歌手ユニットが次々とデビュー。一方で、口パクが頻繁に行われているとの指摘が数多く出されていた》=共同=。

 かつての日本も口パク天国だった。NHKの紅白歌合戦だけは口パクを許さず、紅白出場が決まってから歌の特訓をしたなどという笑い話もある。

 口パクの横行は韓国芸能界の進化を物語る現象だろう。こんな法案が通るとは思えないが、どんな議論をするのかについては興味がある。メディアのフォローを期待したい。

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経団連なんていらない?

2011-05-30 06:23:18 | Weblog
 楽天の三木谷社長が「考え方が合わないから、経団連やめちゃおうかな」とつぶやいているらしい。

 《インターネット通販大手の楽天の三木谷浩史社長は28日、日本経団連からの脱退を検討していることを明らかにした。東京都内で記者団に対し、福島第1原発事故後の電力政策の考え方などをめぐって「経団連と方向性が違う。政策が違えば政党を離脱するのと同じだ」と述べた。

 電力会社の在り方について三木谷社長は「発電と送電の分離をするべきだ。独占では規律も競争も働かなくなり、官と癒着して監査が甘くなる」と指摘。経団連が発送電分離に後ろ向きなことへの不満を漏らした。

 三木谷社長は27日、ツイッターに「そろそろ経団連を脱退しようかと思いますが、皆さんどう思いますか?」などと書き込んでいた》=共同=。

 経団連と政党を一緒くたにするあたりは、三木谷らしいアバウトさだが、言っていることはまっとうだ。

 経団連会長の米倉某は、伸び放題の鼻毛で人の良さや外見にとらわれないおおらかさを演出しているようだが、頭の中はかなり古そうだ。「1000年に1度の津波に耐えている原発は立派だ」。どこを見て言っておられるのでしょうかねえ。

 そもそも経団連は財界と言う老舗で、よくも悪しくもいまの日本を体現している組織だ。決断力がない、責任感がない、先見性がない。三木谷が時代感覚のある経営者ならこんな団体には加わらなかったはずだ。「経団連に名を連ねることが一流の証」とでも考えていたのではないか。当てが外れたなら、さっさと抜けるに限る。

 ソフトバンクの孫、ユニクロの柳井らと語らって、新しい団体を立ち上げたらどうか。 
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二つの「奇跡」

2011-05-29 06:09:28 | Weblog
 どちらの事故も死者が出なかったのが不思議だ。北海道のJR特急脱線事故と山形のワゴン車転落事故のことである。

 まず、列車事故。

 《27日午後9時55分ごろ、北海道占冠村のJR石勝線占冠―新夕張間の第1ニニウトンネル(全長685m)内で、釧路発札幌行き特急スーパーおおぞら14号(6両編成)が走行中、後方3両の車内から白い煙が出たため、緊急停車した。火災が発生し、乗客ら約240人が徒歩でトンネルの外に避難した。

 JR北海道関係者によると、後ろから2両目の車輪の一部が脱線していたことが判明。地元消防などによると、煙を吸ったり、やけどをしたりした乗客40人が病院に搬送され、うち女性1人が一時意識がはっきりしない状態となった。全員軽症とみられる》=28日中日新聞夕刊=。

 《北海道占冠(しむかっぷ)村のJR石勝(せきしょう)線・第1ニニウトンネルで特急「スーパーおおぞら14号」(6両編成)が27日に脱線炎上した事故で、JR北海道の一條昌幸鉄道事業本部長らが28日、札幌市の本社で記者会見し、火災を認識したのは特急が緊急停車した2時間後に北海道警からの連絡を受けてからだったことや、乗客に避難指示がなされなかったことを明らかにした》=読売ONLINE=。

 中日は最初から「列車火災」と報じている。列車から火が出たので緊急停車したとの説明だ。この記事がいつ書かれたかは分からないが、読売の記事と重ね合わせると、JRが現場を掌握できていなかったことは明らかだ。

 脱線して火が出たと、火が出て急停止したら脱線した、では大違いだ。

 それはともかく、トンネルがもう少し長ければ大惨事になっていたかもしれない。誘導も適切ではなかったというから、犠牲者が出なかったのは奇跡に近い。

 山形のワゴン車転落もすごい。

 《28日午後1時すぎ、山形県米沢市の天元台高原スキー場付近で、県立酒田工業高校の男子生徒10人と男性教諭2人が乗ったワゴン車が林道から転落し、脇の急斜面を約150メートル滑り落ちた。県警や消防などによると、生徒5人が足を骨折するなど重傷、残り7人は軽傷という。ワゴン車は8人乗りで、県警は定員をオーバーしていたとみて詳しく経緯を調べている》=朝日com=。

 「毎日」によれば、滑り落ちたなどというものではなく「10回転ぐらいした」という。骨折や打撲で済めば御の字かもしれない。

 この林道は鍵を借りてゲートを開ける道路だが、この先生方は勝手に入っていた。定員オーバー、鍵なし進入はほめられない。「いつものこと」なのだろうが、そこに事故を生む隙ができる。

 どちらの事故も教訓に富むが、死者がなかったのは何よりだ。 
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放射能汚染、どこまで

2011-05-24 05:12:09 | Weblog
 福島第1原発からはいったいどれほどの量の放射性物質が飛散しているのか。国民が最も知りたいこの数値が、まったく把握されていなかったとは驚きだ。東電は22日からようやく建屋の真上での計測を始めた。数値の公表は24日になるらしい。

 数値は低いものの、東日本のほぼ全域で放射性物質の検出が続いている。300キロ近く離れた静岡、脊梁山脈を隔てた新潟県などでもお茶の葉などが汚染されている。

 海や畑だけでなく、清流にも及んでいる。伊達市のヤマメから基準を上回る放射性セシウム放射性が出てきたという。

 《厚生労働省は19日、福島県いわき市のワカメなど同県の3種類の海産物から食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質が検出されたと発表した。厚労省によると、福島県全域では漁が自粛されており、市場に出荷されていないという。

 検出されたのは、いわき市のワカメとムラサキイガイ、伊達市のヤマメ。暫定基準値(1キロあたり500ベクレル)を上回ったのは、いずれも放射性セシウム。最も高かったのがワカメで、1200ベクレルだった》=19日産経=。

 メディアの報道だけではよく分からないが、問題はどういう状況での汚染かではないか。茶葉に付着しただけなのか、土壌からの吸収か。時間的経過を考えれば、降り注いできた放射性物質が葉に付いた可能性が高いが…。

 ヤマメの場合はどうか。川の水が汚染されていたと考えるのが常識だろう。その川の汚染源は??。

 広範囲にさまざまな放射性物質がばら撒かれているのは間違いない。海の汚染は、梅雨を迎えれば一気に拡大する恐れがある。1~3号機の挙動もまだ予断を許さない。

 原子力安全委員会委員長の無責任さを見るにつけ、この国は原発を持つ資格などないのだと思ってしまう。
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「スズキ」会長の見識

2011-05-11 05:27:40 | Weblog
 スズキの鈴木修会長兼社長が中電浜岡原発の全号機停止を要請した首相決断について「正しかった」と評価した。徹底した合理主義者として知られる鈴木の意外な一面を見る思いだ。

《菅首相が中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の運転停止を要請したことについて、鈴木修・スズキ会長兼社長は7日、報道陣の取材に応じ、「(東日本大震災後の)福島第一原発の状況を見れば、浜岡原発が受ける被害はもっと大きくなるだろう。国の最高決定権者として正しかった」と、一定の評価を示した。

 自社の生産活動などへの影響については「仮定の問題なので答えられない」とした上で、「大きな問題にならないようにみんなで協力してやっていけばいい。生活を切り下げ、質素、倹約をしていくべきだ。首相は記者会見の時に、国民に生活様式を変えてくださいと広く訴えるべきだった」と持論を展開した》=読売ONLINE=。

 日経の電子メディアには「「浜岡原発の近くには相良工場もあり、従業員の安全確保を考えるとホッとしている」の記述もある。こういうことを言えるから、「土日連休するような奴は要らない」などと“放言”しても求心力が落ちないのだろう。

 「首相は記者会見の時に、国民に生活様式を変えてくださいと広く訴えるべきだった」。菅はこの件に目を凝らすべきだ。いま、菅がこう訴えたところで「お前に言われたくない」と反発されるのがせいぜいだ。菅の言葉に真実がないからだ。訴えようという気迫もない。誠心誠意は演出できる、などと考えているのなら大間違いだ。スズキ長老に教えを乞うたらどうか。

 
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「乙女のパンチ」

2011-05-10 04:54:46 | Weblog
 あの山崎静代がまじでロンドン五輪への出場を目指しているらしい。

 《日本アマチュアボクシング連盟は9日、ロンドン五輪を見据えた女子第1次強化合宿を前に大阪市内で記者会見した。強化メンバーの一人で、お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんとして知られる山崎静代(32)も同席し「命懸けでやりたい」などと意気込みを語った。

 合宿は14、15日に兵庫県西宮市で実施。連盟は今後も合宿を重ねながら、五輪へ向けた強化対象を絞り込む予定だ。山崎は182センチと恵まれた体格を生かし、国内で選手層が薄いミドル級で五輪出場を目指しており「まだレベルが低く、鈍くさいけど、目の前の試合を一つ一つ勝っていきたい」と話した》=共同=。

 3年前にNHKで放映された「乙女のパンチ」で山崎のボクサー姿を見て、なかなかサマになっていると感心したのだが、本当にボクシングに打ち込んでいるとは知らなかった。

 ロンドン五輪の女子ボクシングはフライ、ライト、ミドルの3階級。各階級12人ほどの枠とされ、アジア枠は各1~2と見られる。いまのところ、国内には山崎が狙うミドル級の有力選手は見当たらず、アジア代表決定戦までは進めそうだ。

 問題はそこから。中国あたりから、ものすごいのが出てきそうな気がする。パンチを当ててもニヤッと笑うだけ。お返しのジャブで山崎は吹っ飛ぶ…。でも、立ち上がる。何度も何度も。そして必殺のクロスがチンに入って大逆転KO勝ち。こんなドラマのような展開にはならないだろうが、楽しみではある。
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ビンラディン殺害

2011-05-04 16:41:30 | Weblog
 国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディンが1日、米軍に急襲され死亡した。作戦を命じたオバマは「正義が成し遂げられた」と宣言した。

 《オバマ米大統領は1日夜(日本時間2日)、ホワイトハウスで演説し、2001年の米同時多発テロを首謀したとされる国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者を米軍などがパキスタン国内で殺害し、遺体を確保したと発表した。同容疑者の死亡によって、約10年に及ぶ米国のテロとの戦いは大きな節目を迎えた。

 オバマ大統領は演説の冒頭で、ビンラディン容疑者が「数千人の無実の男女や子どもを殺害した責任を負う」とし、「米国の作戦によって死亡したと、米国民と世界に報告する」と語った。ビンラディン容疑者を拘束または殺害することが就任以来の最優先課題だったとし、「アルカイダ打倒の戦いの中で、最も大きな成果」と強調した。

 米政府高官によると、米中央情報局(CIA)が昨夏、ビンラディン容疑者がパキスタンに潜伏しているとの情報を入手。その後、同国北部アボタバードの潜伏先を特定した。オバマ大統領は4月29日、身柄を確保するための作戦を許可した。

 作戦は現地時間の2日未明に実施され、小規模の実行部隊がヘリコプターを使って潜伏先を襲撃。ビンラディン容疑者は銃撃戦の末に死亡し、遺体は米側が確保した。この際、同容疑者の側近2人や息子らも死亡した。

 米メディアによると、実行部隊は米海軍特殊部隊(SEALS)とCIAの軍事部門。ビンラディン容疑者は襲撃に抵抗し、頭部に銃弾を受けた。米当局は身元の確認のため、遺体のDNA型鑑定を実施しているという》=朝日com=。

 ホワイトハウスの前はお祭り騒ぎだったらしい。「正義」が大好きな国民性丸出しである。米国民がはしゃぐのは仕方ないとしても、日本のメディアまでが一緒になって「やったぜ」と叫んでいるのは解せない。ビンラディン殺害は果たして法と正義に照らして正当だったのかどうか。もう少し冷静な論議ができないものか。

 その後の報道によると、ビンラディンは武器を持っていなかった。丸腰の相手を精強なSEALSが蜂の巣にした格好だ。しかも遺体はさっさと海に沈めてしまったという。あとで墓を掘り返されたりしたら困るからだろうか。

 米国の行動は国際法に違反している疑いが濃い。朝日は3日付けの2面で「国際法上疑問の声も」の見出しで《国家による個人を狙った「暗殺」と解釈することもでき、米国の行為には疑問の声もある》と控えめに指摘、早大の最上敏樹の同趣旨インタビューも掲載している。だが、圧倒的な「正義の実現」報道に埋没してしまっているのは明らかだ。

 ビンラディンは拘束できた。でも、米国はそうしなかった。はじめから「抹殺」で臨んでいたとしか考えられない。捕まえて裁判、などということになればアルカイダと米国とのかつてのつながりなども明るみに出る。それはしたくない、ということだろう。

 米国は自分の考える「正義」を実現するためなら、どこへだって乗り込んでいってやっつける。こういう独りよがりの「正義感」を国際社会はたしなめることができない。それどころか、むしろ賛美している。危うい限りだ。
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