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昨日付にて千葉よりDF水本裕貴のG大阪完全移籍加入が正式に発表された。G大阪の積極的な補強策と言うよりも、どうしてもこのストーブリーグでは、千葉の主力離れがクローズアップされがちだ。何しろ前述の水本を含め、MF羽生がFC東京へ、MF水野はセルティックに、そしてMF佐藤は京都へ、MFは山岸は川崎へと新天地を求めることとなった。主力5人の退団。なかなか普通では考えられないことだ。今、ジェフ千葉はジェットコースターで急降下しているかの如く嵐のオフを過ごしている。
この主力5人の離脱に共通して言えることは、正式にコメント発表したほぼ全員が「厳しい環境に身を置きたい、チャレンジしたい」とも取れる発言をしている点。移籍する際の去り際の常套文句である。それはあくまでも無難なコメントの発表だけに過ぎず、ストレートに「今季の千葉ではサッカーをする気になれない」と発言しているにも等しい。日本代表候補の巻や、新潟に完全移籍しながらも2年ぶりに古巣に戻る坂本などの存在が在りながらも、今回の主力離脱騒動はサポーターにとっても非常に胸を苦しめられる思いだったというのは想像に難くない。
昨季終了後直ちにアマル・オシム監督解任を決め、オシムサッカーとの決別を果たしたフロントの判断が誤っていたのか、今季より就任するクゼ新監督の目指すべき方向性が違っているのか、主力の5人がどういった思いでクラブを離れたのか真意は分からないが、個人的に思うのは千葉があまりにもクゼ新監督の招聘に時間がかかったという点に関して、フロントの責任は大きいということ。何人かの選手が新監督と話をしてからその去就を決めるという中で、新体制の発表が成されたのは11日、そして当のクゼ氏が来日したのは13日だった。この時点で、山岸、水野、水本の3選手が既に退団確実だったという。必死に慰留に努めたのだろうが、いささか筋違いである。昨季終了時点から千葉のフロントはどれだけ今季のスタートに関して明確な段取りを進めていたのか。このスローペースでは選手もスタートを切れない。フロントの怠慢ぶりが目立つばかりだ。
昨年の12月初旬、熊谷で行われた地域リーグ決勝大会のスタンドに今季より千葉のチーム統括本部長を務めることとなった昼田氏の姿があった。来季に向けた新戦力の品定めに来ていたのであろうか。よもや、現在の彼はそれ以上の責務を果たさなければいけない職務に着いたことになる。彼に求められる最も重要な使命は、もちろんクラブを勝たせることではあるが、「オシムイズム」という亡霊に縛られた千葉をどう再生し、ファンとフロントにできた溝を埋めていくかということだ。こうなってしまった以上、淀川社長へのファンの反旗は結果をそうそう出しても、それでは取り返せないほど翻っていると言っていいだろう。またこんな負のサイクルが来年の初旬にも来るのだろうかと思ってしまうのも無理はない。
かつて一人のカリスマ指揮官によって構築された「オシム王国」は音を立てて崩れることとなった。クラブ、選手、そしてファンが三位一体となって初めて強いクラブづくりが成されるということをこの悲劇を機に学ばなければならない。早々に結果にこだわってクゼ監督を早い段階で解任ということが起こらなければいいが。とにかく3月8日の開幕戦でマッチアップする千葉の再生を願うばかりだ。健全で皆がサッカーそのものを楽しめる環境とはほど遠いところにいるジェフ千葉。もう現フロント陣営にチャンスは無い。彼らの怠慢のツケは現場スタッフ、選手とサポーターが如実に反映されるのだ。
昨日付にて千葉よりDF水本裕貴のG大阪完全移籍加入が正式に発表された。G大阪の積極的な補強策と言うよりも、どうしてもこのストーブリーグでは、千葉の主力離れがクローズアップされがちだ。何しろ前述の水本を含め、MF羽生がFC東京へ、MF水野はセルティックに、そしてMF佐藤は京都へ、MFは山岸は川崎へと新天地を求めることとなった。主力5人の退団。なかなか普通では考えられないことだ。今、ジェフ千葉はジェットコースターで急降下しているかの如く嵐のオフを過ごしている。
この主力5人の離脱に共通して言えることは、正式にコメント発表したほぼ全員が「厳しい環境に身を置きたい、チャレンジしたい」とも取れる発言をしている点。移籍する際の去り際の常套文句である。それはあくまでも無難なコメントの発表だけに過ぎず、ストレートに「今季の千葉ではサッカーをする気になれない」と発言しているにも等しい。日本代表候補の巻や、新潟に完全移籍しながらも2年ぶりに古巣に戻る坂本などの存在が在りながらも、今回の主力離脱騒動はサポーターにとっても非常に胸を苦しめられる思いだったというのは想像に難くない。
昨季終了後直ちにアマル・オシム監督解任を決め、オシムサッカーとの決別を果たしたフロントの判断が誤っていたのか、今季より就任するクゼ新監督の目指すべき方向性が違っているのか、主力の5人がどういった思いでクラブを離れたのか真意は分からないが、個人的に思うのは千葉があまりにもクゼ新監督の招聘に時間がかかったという点に関して、フロントの責任は大きいということ。何人かの選手が新監督と話をしてからその去就を決めるという中で、新体制の発表が成されたのは11日、そして当のクゼ氏が来日したのは13日だった。この時点で、山岸、水野、水本の3選手が既に退団確実だったという。必死に慰留に努めたのだろうが、いささか筋違いである。昨季終了時点から千葉のフロントはどれだけ今季のスタートに関して明確な段取りを進めていたのか。このスローペースでは選手もスタートを切れない。フロントの怠慢ぶりが目立つばかりだ。
昨年の12月初旬、熊谷で行われた地域リーグ決勝大会のスタンドに今季より千葉のチーム統括本部長を務めることとなった昼田氏の姿があった。来季に向けた新戦力の品定めに来ていたのであろうか。よもや、現在の彼はそれ以上の責務を果たさなければいけない職務に着いたことになる。彼に求められる最も重要な使命は、もちろんクラブを勝たせることではあるが、「オシムイズム」という亡霊に縛られた千葉をどう再生し、ファンとフロントにできた溝を埋めていくかということだ。こうなってしまった以上、淀川社長へのファンの反旗は結果をそうそう出しても、それでは取り返せないほど翻っていると言っていいだろう。またこんな負のサイクルが来年の初旬にも来るのだろうかと思ってしまうのも無理はない。
かつて一人のカリスマ指揮官によって構築された「オシム王国」は音を立てて崩れることとなった。クラブ、選手、そしてファンが三位一体となって初めて強いクラブづくりが成されるということをこの悲劇を機に学ばなければならない。早々に結果にこだわってクゼ監督を早い段階で解任ということが起こらなければいいが。とにかく3月8日の開幕戦でマッチアップする千葉の再生を願うばかりだ。健全で皆がサッカーそのものを楽しめる環境とはほど遠いところにいるジェフ千葉。もう現フロント陣営にチャンスは無い。彼らの怠慢のツケは現場スタッフ、選手とサポーターが如実に反映されるのだ。