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奈良サッカーを盛り上げるべく著しくお届けする短期集中連載。ということで今回はどこの媒体も取り上げることのない第34回奈良県社会人サッカー選手権大会について可能な限り展望していこう。
この大会は第44回全国社会人サッカー選手権大会の奈良県予選も兼ねている。昨年関西1部リーグ2位のFC Mi-OびわこKusatsuが全国社会人サッカー選手権(通称:全社)を制し、全国地域リーグ決勝大会に駒を進め3位以内という成績を収め、JFLに昇格を遂げたように、全国地域サッカーリーグ決勝大会には毎年、この全社優勝チームの出場枠が設けられている。つまりはこの全社の全国大会で優勝すれば、都道府県リーグのクラブであろうと一気にJFLの舞台を目指して戦うチャンスが掴めるのだ。
とは言っても全社になれば、その全国から出場してくるクラブは地域リーグにまで枠が広がり、レベルの差という大きな壁に阻まれる。地方によってはゴロゴロと元Jリーガーを有する実力クラブがたくさんあるものだ。
勝ち進めば飛び級でチャンスを掴めるものの、必然的にぶち当たる大きなレベルの壁。しかし、そんな夢物語を脳裏に描くだけでも、一転俯瞰して観るとローカル色漂うこの奈良県予選も、非常にスリリングかつサッカーの醍醐味を楽しむことができるはずだ。何しろ本格的に応援する我がクラブが出るのならば尚のこと。ノックアウト方式で進む大会から目が離せなくなる。
今回1月20日から初戦が橿原公苑陸上競技場及び葛城市新町健民球技場で常時始まるわけだが、その出場クラブを振り返ってみよう。
まず、県1部リーグから出場するのは、ポルベニルカシハラ、JST、都南クラブ、FC橿原、信貴ヶ丘AURA、天理大学FC(13日に入替戦)、畝傍クラブ(今季より2部降格)の7チームだ。特に昨年1部リーグの1位、2位となり共に府県リーグの決勝大会に駒を進めたポルベニルとJST、そして県1部リーグ3位で最後はプレーオフに泣いた都南クラブの3チームが優勝候補の最筆頭候補だろう。この3チームの実力は昨年のリーグ成績を見ても実に拮抗していると言える。ポルベニルは昨季8勝と最多勝を挙げ、JSTはそのポルベニルと同じ31得点をシーズンで叩き出しながら、失点はわずか10と最少失点数を誇る。得点数ではこの2チームに及ばない都南クラブも唯一シーズン喫した黒星はわずかに1のみと3チーム共にほぼ互角。その中でかつてJリーグでプレーした矢部次郎が新たに戦力となった都南クラブが、4月からの新クラブ始動も控えていることもあって、モチベーションの面でも一歩リードしていると言えるだろう。
その都南クラブとポルベニルは共に準決勝まで勝ち上がればそこで対峙することになるが、それまで1部のチームとのマッチアップは無い。おそらく間違いなくこの2チームが準決勝で覇権への王手を争うことになるだろう。
それ以外には2部リーグからも今季から1部昇格を果たした新庄FCを筆頭に7チーム。3部リーグからは2チーム、県内1種のカテゴリー最下層となる教育リーグからも2チームが出場エントリーを果たしている。初戦のマッチアップの注目は2部Aブロック2位だった大和クラブと1部8位の成績だった信貴ヶ丘AURAの一戦。そういえば、この大和クラブは先日天理大FCと入替戦を戦っているはず。まだ情報が入っていないが、今季は1部にその戦いの場を移す可能性もある。ならば、十分に大和クラブが勝ち進む可能性は大いにあるだろう。
そんな中、やはり焦点は前述の優勝候補3チームを中心に大会は進むと言っていいだろう。幸いにも会場は全て芝のグラウンド。これだけ奈良の1種におけるサッカーを好条件で短期間で楽しめる機会は奈良県サッカー選手権大会(天皇杯代表決定戦)とこれぐらいしかない。4月から開幕する県リーグの調整と片づけるにはあまりに価値の高い今大会。残念ながら都南クラブの1戦目は駆けつけることができないが、決勝までしばしの間、奈良のサッカーが少しずつ成長していく様を追いかけたいと思う。実に楽しみだ。
奈良サッカーを盛り上げるべく著しくお届けする短期集中連載。ということで今回はどこの媒体も取り上げることのない第34回奈良県社会人サッカー選手権大会について可能な限り展望していこう。
この大会は第44回全国社会人サッカー選手権大会の奈良県予選も兼ねている。昨年関西1部リーグ2位のFC Mi-OびわこKusatsuが全国社会人サッカー選手権(通称:全社)を制し、全国地域リーグ決勝大会に駒を進め3位以内という成績を収め、JFLに昇格を遂げたように、全国地域サッカーリーグ決勝大会には毎年、この全社優勝チームの出場枠が設けられている。つまりはこの全社の全国大会で優勝すれば、都道府県リーグのクラブであろうと一気にJFLの舞台を目指して戦うチャンスが掴めるのだ。
とは言っても全社になれば、その全国から出場してくるクラブは地域リーグにまで枠が広がり、レベルの差という大きな壁に阻まれる。地方によってはゴロゴロと元Jリーガーを有する実力クラブがたくさんあるものだ。
勝ち進めば飛び級でチャンスを掴めるものの、必然的にぶち当たる大きなレベルの壁。しかし、そんな夢物語を脳裏に描くだけでも、一転俯瞰して観るとローカル色漂うこの奈良県予選も、非常にスリリングかつサッカーの醍醐味を楽しむことができるはずだ。何しろ本格的に応援する我がクラブが出るのならば尚のこと。ノックアウト方式で進む大会から目が離せなくなる。
今回1月20日から初戦が橿原公苑陸上競技場及び葛城市新町健民球技場で常時始まるわけだが、その出場クラブを振り返ってみよう。
まず、県1部リーグから出場するのは、ポルベニルカシハラ、JST、都南クラブ、FC橿原、信貴ヶ丘AURA、天理大学FC(13日に入替戦)、畝傍クラブ(今季より2部降格)の7チームだ。特に昨年1部リーグの1位、2位となり共に府県リーグの決勝大会に駒を進めたポルベニルとJST、そして県1部リーグ3位で最後はプレーオフに泣いた都南クラブの3チームが優勝候補の最筆頭候補だろう。この3チームの実力は昨年のリーグ成績を見ても実に拮抗していると言える。ポルベニルは昨季8勝と最多勝を挙げ、JSTはそのポルベニルと同じ31得点をシーズンで叩き出しながら、失点はわずか10と最少失点数を誇る。得点数ではこの2チームに及ばない都南クラブも唯一シーズン喫した黒星はわずかに1のみと3チーム共にほぼ互角。その中でかつてJリーグでプレーした矢部次郎が新たに戦力となった都南クラブが、4月からの新クラブ始動も控えていることもあって、モチベーションの面でも一歩リードしていると言えるだろう。
その都南クラブとポルベニルは共に準決勝まで勝ち上がればそこで対峙することになるが、それまで1部のチームとのマッチアップは無い。おそらく間違いなくこの2チームが準決勝で覇権への王手を争うことになるだろう。
それ以外には2部リーグからも今季から1部昇格を果たした新庄FCを筆頭に7チーム。3部リーグからは2チーム、県内1種のカテゴリー最下層となる教育リーグからも2チームが出場エントリーを果たしている。初戦のマッチアップの注目は2部Aブロック2位だった大和クラブと1部8位の成績だった信貴ヶ丘AURAの一戦。そういえば、この大和クラブは先日天理大FCと入替戦を戦っているはず。まだ情報が入っていないが、今季は1部にその戦いの場を移す可能性もある。ならば、十分に大和クラブが勝ち進む可能性は大いにあるだろう。
そんな中、やはり焦点は前述の優勝候補3チームを中心に大会は進むと言っていいだろう。幸いにも会場は全て芝のグラウンド。これだけ奈良の1種におけるサッカーを好条件で短期間で楽しめる機会は奈良県サッカー選手権大会(天皇杯代表決定戦)とこれぐらいしかない。4月から開幕する県リーグの調整と片づけるにはあまりに価値の高い今大会。残念ながら都南クラブの1戦目は駆けつけることができないが、決勝までしばしの間、奈良のサッカーが少しずつ成長していく様を追いかけたいと思う。実に楽しみだ。
全社予選の話に戻しますが、ポルベニルと都南は順当に勝ち上がれば準決勝で対戦しますが、ポルベニルの初戦の相手、高取キックスも侮れません。
たしか、2、3年前のトーナメントで準優勝してますし、若くてよく動く新興勢力でしょう。
いずれにせよ、今大会は芝でできる事もあり、選手の
モチベーションも上がっているでしょう。
県民の皆さんは、そんな選手達を一目観に足を運んで頂けたらと思いますね。
いつもコメントありがとうございます。
ほう、高取キックスですか。要注目ですね。しかし、なかなか情報の流通量が少ない中で奈良男さんの情報は大変参考になります。
知らぬ間に戦力が大流出してたり、昨年は強かったのに今年はサッパリと…そんなチームもあるかと思います。まぁそんな面も社会人サッカーの醍醐味かもしれませんが。
とにかく各クラブ、格下は上のクラブを食うという気概で、少しでも注目を集めるレベルの高い大会にしてもらいたいものですね。
お久しぶりです。熱いコメントありがとうございます。
確かに鴻ノ池は照明が無いのが痛い!収容人数も3万人が公式となっているだけにメイン以外のスタンドも含めて改修が進めばと思います。
とにかく今、真っ先にJリーグへというよりも、地域に密着したクラブというコンセプトで徐々に事は運んでいます。
クラブ名についても全社奈良大会が終わる頃には何らかのご報告ができるかもしれません。
橿原も鴻ノ池もどちらも良さがあるだけに皆さんのそういった意見を更に聞かせて頂ければと思います。
成人おめでとうございます。
コメントありがとうございます。
こちらこそこれから宜しくお願い致します。
是非とも奈良に活力を与えられるようにクラブ、選手、サポーター三位一体で頑張っていきましょう!
前年度リーグ優勝のポルベニル橿原vs高取キックス。
案の定の展開でした。
開始早々、素早いプレスと、高さを生かした攻撃でポルベニルがリズムを掴むも、序盤から少し慣れてきたキックスも反撃に!!
そして、後半開始間もなく、セットプレーからキックスが先制!!
俄然勢いが増すキックスに対し、強力な2トップをターゲットにポルベニルも反撃を試みる。
そして、15分過ぎ、ポルベニル同点ゴール、そして残り10分を切り、追加点!!
キックス3トップにして反撃に出るも力及ばずそのまま終了!!
結果 ポルベニル 2-1 キックス でした。
とてもいい試合でした。まだまだ両チームは出来上がっていない中で、ポルベニルは個の力での勝利でしょう。
同時にキックスも2部ながら1部と堂々とやれる事を証明してくれました。
以上、レポートです。
コメント、いやレポートありがとうございます。
仕事の出張で、20日及び27日開催分が全くチェックできないゆえ、レポート大いに助かります!
ポルベニルと高取はなかなか接戦だったんですね。
都南も練習試合にて来週の初戦に向けて、万全の調整をしております。
また、来週もレポート待っております!よろしくです!