脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

奈良のフットボリスタ ~奈良にプロクラブを~⑬

2008年01月13日 | 脚で語る奈良のサッカー


 3連休の2日目は全国社会人サッカー選手権(通称:全社)の奈良予選を今月末に控え、調整の進む「おらがチーム」こと都南クラブを激励。この日は県内屈指の強豪、奈良育英との練習試合(15分×6本)で調整。
 選手、我々サポーターと初顔合わせを行い、改めて皆が一丸となってこの大会を乗り越え、春からの新クラブスタートに向けて駆け出して行くことを実感する。

 何よりもホッとしたのはこの日クラブの代表として来られていた藤本氏と話ができたこと。これまで矢部選手を通して情報を聞いていたのみで、それ以外のクラブ関係者と話ができていなかった。これからクラブをサポートしていく上では、是非サポーターとクラブ、選手の“距離”は縮めたい。そんな思いがあったが、話をすると本当に気さくな方で、藤本氏自身も保守的な奈良のサッカーシーンにおいて、こういったクラブチームで是非新しいチャレンジをしていきたいということを以前から思われていたようだ。7年間という長い間、奈良県1部リーグで戦いながら、「小さいクラブだから失うものは何もない。」ということもあり、今回の矢部選手の復帰と将来的にJリーグを目指すというチャレンジに意欲を示してくださったということだった。その他にも奈良の1種における現状などしばしいろんな話をさせて頂いた。自分自身もとにかくこのクラブを勝たせたい、そのためにもサポーターは本当に必要だということ再確認した。

 練習試合は随所に息の合ったコンビネーションも見られたし、まだまだダメなところもある。ただただ選手各自がこれから始まるシーズンに向けてコンディションを整えてくれればそれで結構。あとは皆の力で勝っていこう。ピッチでもスタンドでも皆で戦っていくのみだ。

 筆者の呼びかけに呼応してくれたサポーターの同志とも初顔合わせができた。意外な出会いで、将来的に運営の面でクラブに尽力したいという協力者とも親睦を深めることができた。本当に意義深い一日なったと思う。昨日の滋賀FCの戦いぶりやサポーターの姿を現地で見てきただけに万感の思いが込み上げる。

 奈良育英高校のグラウンドからはその東側に、この日山焼きを控えた若草山が鎮座している。その大らかな光景とサッカーがもたらしてくれる繋がりに改めて背中を押される思いだった。


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