東京さまよい記

東京をあちこち彷徨う日々を、読書によるこころの彷徨いとともにつづります

世田谷坂巡り(1)

2010年01月11日 | 坂道

年末に世田谷の坂巡りに行きましたが、その坂道散策記です。

午後、東急大井町線尾山台駅下車。等々力駅で降りるつもりだったが、乗り過ごす。しかし、きょうの予定は、丸子川に沿って天神橋から上流であるので、さほど問題ではない。駅からまっすぐ延びた商店街を通り、環八を横断し、坂道を下ると、丸子川である。橋を渡り、右折して川に沿って歩く。ここから丸子川の下流には、寮の坂(堂の坂)というなかなかよい坂があるが、以前、この坂から地頭坂、等々力の坂をへて等々力渓谷まで歩いたので、きょうは浄音寺坂から始める。丸子川とは旧六郷用水で、仙川から分岐しているとのこと。田園調布の多摩川台公園の辺りで多摩川に注いでいるようである。

等々力渓谷から流れてくる谷沢川がみえると、まもなく天神橋である。右折し、橋を渡ると、浄音寺坂の上りとなる。坂名を記した石柱が右にみえる。どこまで浄音寺坂かわからないが、かなり長く続き、庚申様が左にみえる辺りからかなりの勾配である。おばあさんが自転車を引いてゆっくりと上っていく。

野毛大塚古墳のある公園から六所神社前をとおり、ふたたび丸子川にでる。第三京浜のガード下を進む。明神橋を右折し、明神坂を上る。左側にほぼ直角に曲がるところに坂の石柱がある。曲がってからかなり長く、高低差もかなりある。きょう予定の浄音寺坂、明神坂、稲荷坂、行善寺坂は、いずれも多摩川に向かって下る坂であるので、かなりの高低差があると思ってきたが、なるほど、そうであるようだ。

稲荷橋を右折し、稲荷坂を上る。ゆるやかに湾曲しているが、無理にまっすぐにしていないところがよい。目黒辺りの坂(道幅は狭いが)と同じような印象である。坂は、まっすぐに上下しているよりも曲がりくねっている方がおもむきがあってよい。

丸子川をさらに進み、調布橋を渡り、行善寺坂を上る。ゆるやかにうねるようにして上りが続く。途中にある行火(あんか)坂の石柱がいやに目立つ。坂を上っていくと、瀬田貝塚跡という石柱が右側にみえ、さらに行くと、行善寺がある。山門にある案内板によると、玉川八景として知られた地らしい。いったん戻り、行火坂を上る。

行善寺の先を左折し、東急田園都市線の上にかかる歩道橋にでる直前のところに、瀬田夕日坂と記したしゃれたデザインの案内板があったが、だれかが最近命名したのだろうか。確かに歩道橋から西の方がよくみえる。

瀬田トンネルをとおり抜けて進み、右折し、慈眼寺坂を上る。坂上をガイド本にしたがって進むと、馬坂の下りとなる。下側で大きくカーブするところに石柱がある。このカーブがよいアクセントになっている。

馬坂から先で道を間違えてしまう。石柱から少し下った地点を馬坂の終わりと勘違いして、そこを右折してしまったのである。かなり進んでから気がついたが、おかげで砧公園の方から流れてくる川沿いに歩くことができた。引き返して、本来行くはずだった橋をとおり、ここを右折すれば、本来のコースであるが、かなり暗くなってきたので、残りの坂は後日の楽しみとして二子玉川駅を目指した。

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