写真1 いつもの里みち歩きの前方、腰少々曲がる男性88歳、作業中
写真2 88歳男性がすべて丸いた稲わら 白紐が目立つ 写真奥はM集落の屋敷林
写真3 白紐は肥料袋を細く切り再利用
写真4 残り稲わら少ない 88歳男性頑張る 写真奥に高台・河岸段丘崖の緑
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2014年初秋、いつもの里みち・農道歩き
前方に白紐で束ね立つ稲わら、脇に男性
興味湧き、現場へ、次のよう
1.わら丸き
<こんちわー、これは、どういう作業を、今、なさってんですか> えっ(耳に声が入りにくいよう)
<どういう作業をなさってんですか> これっ
<はい> ワラマルキです
2.カンピョウつくり止めて10年
<これは何に使うんですか> これはー、やっぱり、昔はカンピョウなんかやってたからー、カンピョウばたけの下にすいたり、
今ほら、カボチャとか、カボチャだの、キュウリだの、そゆうとこっで、下にすく
<じゃ、旦那さんとこはカンピョウやんないんだ> ここんとこ、はー、みんな若い手がやんないから、(カンピョウ)やっぱりやんない
<やんない> うん
<もー止めて何十年ぐらいなりますか> そーだねー、まー、十年ぐらいなるか
<十年ぐらいなる> うん、今、でもー、その頃は、もー、みんなねー、うちの方の、どこのうちでもやってるんだけどー、
今、みんな若い手が勤めたりなんかしちゃって、そいで、みんなトシヨリたちがやってっからなー、カンピョウは、
そっで、もー無理なの、朝早く起きて、夜も遅くなってなー、ちょうど夏の暑いときにはね、盛りだかんなー、お盆の頃はな、
そいだからとても務まんねんだよー、トシヨリは
3.88歳
<旦那さんは何年生まれですか> わしゃ大正だから、大正生まれだ
<大正何年> 15年
4.息子さんは定年になり農業始める
<息子さんと住んでるの> 息子は今年定年なってー、ほんでやっぱりやってる
<いっしょに住んでんだー> いっしょに住んでる
<いいですねー> いっしょに住んでー、やっぱり野菜作ったなんかしてー、農協へ出してんだ。
“おら、やんねかな”たって、やっぱりやるわ
5.肥料袋を再利用して独りでわら丸き
<きれいだわ> いやー、はっはっはー、なかなか大変だよ
<遠くから見てもきれいだ> わらあったら縛ってやんだけど、コヤシブクロ、細く切って
<あれはコヤシブクロなんだ> そなんだ、それでやってんだ
<旦那さん切ったんだ> うん、こーゆに切ってな
<そうか、コヤシブクロだ> 今は、あーゆ袋だって、みんーな粗末にしちゃうから今の手はな
<そうかそうか、これでね、写真撮らしてください、きれいだから> はっはっはー、そうかもしんねな、
だけど大変だよ、これ、いくんちもやってんだからー
<独りでやって大変だね> 大変だよ、あと、ここんとこだけやれば
<終わりだ> うん
88歳人生ベテラン男性のわら丸きに、ユウガオ栽培・カンピョウ造りの困難性・いっそうのマイナークロップ化、
定年帰農、もったいないの心、世代間ギャップなどを知る
引用・参考文献等:弊ブログ2014年10月28日・11月06日
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2014年09月28日 撮影地:栃木県市下野市