おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

幸せを呼ぶ 大輪神社のダイジャサマ

2011年10月18日 00時00分00秒 | 民俗

写真1 2011年10月10日、「武蔵国桜田鎮座 大輪神社」のダイジャサマ


写真2 2008年10月19日のダイジャサマ。「大輪神社 幸せを呼ぶワラ大蛇 昇り龍」と記される


写真3 2007年10月09日のダイジャサマ


写真4 2006年10月14日のダイジャサマ


写真5 2007年10月08日のダイジャサマ造り 於:大輪神社神殿


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 埼玉県久喜市、旧鷲宮町東大輪の「武蔵国桜田鎮座 大輪神社」
 毎年10月15日は秋祭り
 稲わらのダイジャサマ・大蛇様が奉納され、鳥居に取りつけられる
 
 境内の石碑に視認できる最も古い年次は「元禄九年」(1696)
 その頃、既に造られていたのであろうか
 当石碑には「西大輪」の文字を読める

 ダイジャサマ造りの傍らで聞くと次のようである。2007(平成19)年10月08日聞取り
   ダイジャサマは、毎年10月15日の秋祭りに奉納するため、数百年前から造り続けられている
   10月15日は、11時頃から社務所(写真4の赤色建屋)に各戸の代表が集まり食事をとる(共食)
   曜日に関係なく15日
   ちなみに、2007年は月曜日

   2007年はダイジャサマを10月8日(月曜日)に社殿で造り(写真5)
   翌09日には鳥居に取り付けてあった(写真3)

   東大輪にはカミ・上、ヒガシ・東、シモ・下の区域がある
   各区域に1人のツカイ・使いがいる
   ツカイはダイジャサマ造りに各戸1人出るように呼びかける
   神田はなく、役員の田で稲わらを確保

   昔、隣り「村」の西大輪もダイジャサマを柱に巻きつけ持参
   鳥居の西柱に取りつけた
   東大輪のダイジャサマは東柱に取りつけた
   現在、西大輪は持って来ないので、東大輪だけで造っている

 西大輪の女性高齢者によれば次のようである。2007年05月20日聞取り
   東大輪のハチマンサマ・大輪神社のダイジャサマは、西大輪のヤド・宿に集まり、10月14日までに造った
   目は柿の実を使った
   子供はダイジャサマを怖がった
   10月15日の秋祭りには大輪神社から神輿を若者が担いで来た
   後年、若者からリヤカーに替わり、さらに自動車に替わった
   ここ2、3年神輿は来ない

 執筆・撮影者:有馬洋太郎
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