企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

ナレッジマネジメントvo.2

2004年10月10日 | 企業の一般的な話
karinon氏より、TBを受けた。ナレッジマネジメントに関心のある人は多数いるのだろう。
ナレッジマネジメントは、きちんとやれている会社は、やはりできているものなのだ。私が以前勤めていた、アメリカの戦略コンサルティング会社では、ナレッジマネジメントの仕組みができていた。プロジェクト毎に、蓄積されたナレッジがまとまっており(それも、守秘義務契約があるため、企業を特定できない方法で)、類似の業種であったり、類似の課題を持つ企業を検索できた。課題解決のプロセスを参考にできるため、大いにプロジェクトマネジメントの勉強になった。また、virtual universityという仕組みがあり、コンサルタントとして身につけるべき内容がまとめられていた。戦略などについては、ビデオ教材もあったくらいだ。
では、たとえば、営業主体の企業ではそういうナレッジが共有化できないものか?十分できるはずなのだが、なかなかみんなやろうとしない。営業会社こそ、ナレッジの共有化が業績に響いてくるはずなのだが。
で、本質的なことを考えてみる。そもそも、日本には御用聞き的な営業が広くはびこっていると考えられる。その御用聞き営業では、まぁ、情報は求められることはあっても、自分から持っていくことはない。それに、御用聞きに徹しているかぎり、顧客の立場に立って、どう経営していくか、どう運営していくかなどは考えもしない。だから、ナレッジなんてものは必要ないと現場で考えてしまう。
ある企業において、ナレッジマネジメントを推進しようとしたが、現時点ではうまくいっていない。なぜかというと、営業マンが御用聞きだけをしており、得意先と一緒になって業績を伸ばしましょう、なんてことを考えもしていないからなのだ。もし、得意先と一緒になって業績を延ばしていくことになれば、評価の仕方も変わってこざるを得ない。だが、売上、利益で測っているために、得意先都合で結果が出れば評価され、どれだけ頑張っても、得意先が悪いと評価されないことになる。

ちょっと話がずれてしまったが、また、別の機会にナレッジマネジメントについて考えてみたい。
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