企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

タイトルほどに、理屈を否定しているわけでは・・

2007年08月11日 | 企業の一般的な話
ビジネスの世界で、多少は生活をしてきたのですが、ユニ・チャームが日本の会社であったことを知った(笑)一冊でした。ユニ・リーバが外資であるのは知っていましたが、なんかユニ・チャームもそんなイメージでいたんです。勉強不足でした。
とまぁ、反省文はおいておき、タイトル「理屈はいつも死んでいる」には、ちょっとドキッとしましたね。現場主義とはいいながらも、私自身は、どちらかというと、現場にどっぷりはまるというよりは、ちょっと距離を置いて見る自分を持ちながら作業の手伝いなんかをやったりしますので。
でも、読んでみると、ロジックを否定しているわけでは決してないことがわかります。本田氏、御手洗氏などの言葉も織り交ぜながら、経営者ってこういうことを考えていくもんじゃないの?っていうことを、自身の体験も含めて著した本でした。
いくら現場主義ったって、そこそこの企業では社長が現場ばかり見ていたのではだめですし、創業社長など、なんでも経験してきた人を除き、すべての業務をわかる人なんていないでしょう。
逆に、10年後、20年後の社長は、それに困ることになるのだと思います。大きな会社の社長ほど、知らないことが多くなる。それを、どう解決していくか、という意味では読む意味がありそうな本だと思いました。
急成長期を知っている社長なら、あれこれと直面した課題も多いことと思いますが、安定期に入ってから育った人が社長になると、事業の目的(金儲け)を勘違いして、今やっている事業の維持が目的になってしまったりする。
経営者、そして経営陣、また経営陣候補は、こういう本をじっくり読んでみたらよいのではないでしょうか?

理屈はいつも死んでいる
高原 慶一朗
サンマーク出版

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