企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

小泉武夫の本にあったが・・・水とガソリンの値段

2004年09月19日 | 企業の一般的な話
ガソリン1Lの価格が120円くらい、それに対してミネラルウォーターが500mlで147円。日本はもともと、水が豊富な国なのに、なぜ、水の価格がガソリンよりも高くなったのか?という議論である。水の値段は、場合によってはもっと高かったりするから、全然ガソリンより高いという話なんだ。
もともと、水って安かったか?と思ってしまうのは私だけかな?だいたい、これまでって水の流通が、今のようなミネラルウォーターみたくなってなかったから、比較は出来ないと思うのだよね。
で、ガソリンだけど税金がかなり入っているじゃない?だから、ガソリン自体の値段って、もともと水より安かったのじゃないかな?なんて思うわけ。
だいたい、ガソリンって、数百mlの小分けで流通にのせて売っているわけではない。それこそ、巨大なタンクでガソリンスタンドで売っているわけだ。確かに、原価は水の方が安いかもしれない(井戸を掘るコストくらいなもんだからなぁ。。いくつかの自治体で水の採取に税金をとっているところもあるようだが)。でもね。水を詰めるためにかかるコストってばかにならないわけですよ。まぁ、ペットボトルに詰めるだけなら、ボトル代10円くらい。ボトルに詰めるコストは、工賃・減価償却費もふくめて10円~15円(まぁ、設備によってはもっと安くなる)だから、ここまででコストだけで30円弱かかっていると考える。
そして、物流のコスト。ガソリンは、容積率が高い状態で運送できる。比重も水よりも軽いからね。もっとも危険物だから、水よりは人件費コストがかかるかもしれないが。。ペットボトルの容積で空間が多いことを考えれば、コストは高くなることは容易に想像できる。
次に、問屋そして小売店のマージンを考える。ガソリンの場合も、一次問屋、(二次問屋)、小売店とあるが、L当りのマージンは低い(数円)。一方、水の場合は、バラ売りが基本でもあり、小売店のマージンが大きく、L当りにすると、500mlペットで、50円くらいになるわけだ。
流通構造を変えることなく、水が高い。。って言っていても仕方がないと思うのだけどなぁ。

そういう、もともとお金をかけなくてもよかったはずのところにお金をかけてしまう、ということが国民生活上よいかどうか?ということを論じてはどうだろうかな。もっとも、水をボトリングすることで生活できている人も沢山いるのだが・・・
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