手術は多くがOFFCABGであったが、使うのはほぼ全例LITA、RA(&RA)と決まっておりcompositも多用していた。最初にレジデントであるIbrahimやTubaがRAを取りだしそのうち、その上のSanserやTaifunらがLITAを取りに入ってくる。グラフト準備ができるまで約30分、そこでKaragoz先生の登場である。吻合は1つ4,5分と早いのは当たり前で、実際に手術に入っている時間は20分かそこら、だから休憩室でコーヒー飲んでる時間のほうが多いように見えたけど、実際そうだと思う。追加縫合なんてまず無いし、驚いたのが、スタビライザーなんてものは当然無く、吻合部位の周囲の心筋にガツっと4箇所、絹糸をかけてそれで吻合部位を固定していた。オクトパスも無いのでフェルト付きの糸をapexのあたりにこれまたガツっとかけて、脱転してくるのである。それでも後から出血しないのである。やはり人種の違いは感じた。そして何よりもすごいのが、やはり術中の血圧である。Karagoz先生は血圧を50まで下げさせる。時には30台になることもしばしば、でも不思議なことに止まらないんですね。あとで質問したら、僕はOFFCABGはこれまで1万6千件ぐらいやっているから、一番良く知っているんだと、血圧を下げることにより後負荷がとれて心筋の酸素需要量は低下し、虚血は起きないというようなことを言っていたと思う。全部は聞き取れなかったが、あとはアクションも小さくなるし、出血も少なくなるのでCO2ブロアも必要なく心筋を冷やして不整脈を引き起こすこともない。お湯で十分視野は取れる。とのことである。すべてがうまくかみ合っている。そしてその究極がAWAKE-OFF-CABGであろう、epi-duraで血圧も脈拍もさげて心臓を楽チンにしてその間に繋いじゃうという。残念ながら今回の見学中にはAWAKEはなくて見ることができなかったが、AWAKEなら日帰り、通常でも4,5日で退院だとのこと。
Karagoz先生は当然、CABGだけではなく何でもこなす、弁はすべて連続縫合であり単弁なら遮断時間20分以内である。
Karagoz先生は当然、CABGだけではなく何でもこなす、弁はすべて連続縫合であり単弁なら遮断時間20分以内である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます