先日は後輩がいませんでしたので、久々に単純なAAAを担当させていただきました。
やや肥満体型でしたが血管の正常もよく、順調に行ったなーと思ったが、終わってみれば10cmの切開で遮断30分、skin to skin 84分と良いテンポで手術が流れたと思います。
しかし、世界は広いです、トロントのデイビット先生はレジデント時代にAAAのskin to skin 45分でやってのけており、それがトロントにスカウトされるきっかけとなったという逸話があるのである。目指すはデイビット先生、同じ人間である、できないわけがない。
自分の手術で色々、見返してみて、まだまだ必要のない部分は多くある。
そういう目で見ると、あと15分程度は短縮できると思う。
まずは60分を目指して頑張るのである。
手術は早ければよいというものではないが、早くて悪いということは何もない。
やや肥満体型でしたが血管の正常もよく、順調に行ったなーと思ったが、終わってみれば10cmの切開で遮断30分、skin to skin 84分と良いテンポで手術が流れたと思います。
しかし、世界は広いです、トロントのデイビット先生はレジデント時代にAAAのskin to skin 45分でやってのけており、それがトロントにスカウトされるきっかけとなったという逸話があるのである。目指すはデイビット先生、同じ人間である、できないわけがない。
自分の手術で色々、見返してみて、まだまだ必要のない部分は多くある。
そういう目で見ると、あと15分程度は短縮できると思う。
まずは60分を目指して頑張るのである。
手術は早ければよいというものではないが、早くて悪いということは何もない。
いつも小切開のAAAで短時間で終わらされていて感心しております。
ちなみに先生は中枢側吻合をどんな縫い方されているのですか?
宜しければ御教授いただけないでしょうか。
ちなみにうちの施設はtransectionしたりintraluminalだったりまちまちですが、グラフトのfar側3~4時くらいに内外でかけでNaitive外内、で手前に来てパラシュートで落として、フェルトで補強して最後フックで絞めて結んでます。
以前はテーピングして離断してフェルトを入れて一針固定して吻合していましたが、3年ほど前からは、ほとんどの症例で後壁inclusionで行っています。先生のおっしゃるところのintraluminalと一緒になるのでしょうか。
基本は3-0の5針順針パラシュートでフックで絞めて、nearを内外、farを外内で全て順針ワンモーションで縫います。バイトは10mm、ピッチも7mmぐらいでフェルトは使っていませんが、出血したときは4-0のダブルプレジェットで補強するようにしています。レトロのときは後壁側に腸管が来る可能性があるので離断していますが。末梢側もストレートでも、Yでも、テーピングなしでinclusionにしていますよ。inclusionは後壁が出血したときに厄介だとか、遠隔期に仮性瘤の可能性など言われてはいますが、大きな針でしっかりと外膜を拾うよう意識して縫えば、まず問題ないと思っています。これまで60例ぐらいやっていますが、今のところ遠隔期のトラブルはないです。出血に関しても、後壁側で出ても意外と止められます。IVCもなんのその、貫通して縫っても絞めれば必ず止まりますので、気にせず一緒に縫ってしまいます。
先生がやっておられる時間で終わらすにはどうしたら良いかな、といつも考えるのですが、やはり剥離を最小限にして、中枢はinclusionでやるのが一番早いかなと思います。とにかく無駄な剥離をしない。
やはり離断しようとすると剥離範囲が大きくなって、リンパ組織や出血する⇒視野が悪くなる、止血に時間がかかる⇒イライラするの悪循環で小切開のメリットが失われてしまうことがあります。出血多くなって輸血したら
何のための小切開か分かりません。
僕はまだまだですが精進したいと思います。また色々と御教示ください。
英語論文acceptおめでとうございます。
先生のおっしゃる通りです、私も今のスタイルになるまでに3年ぐらいかかりました、少しずつ安全な範囲で無駄と思われる作業を省いていきました。ちなみに最近では電メスはほとんど使わずバイポーラシザーズ1本でなるべく遮断鉗子を入れるところだけの剥離にしています。出血もしないし、持ち替えもないしいいですよ。私の場合、AAAに関しては上司が自由にやらせてくれたので、いろいろと変えていくことができましたが、なかなか普通は上司の理解を得てこれまでのやり方を変えていくのは大変だと思います。sktさんでも必ずできますよ、初めてやったレジデントでも120分チョイでやってくれますので。頑張ってください。