あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

夏枯れ

2012-09-05 23:27:44 | Weblog
俗に言う夏枯れだと思いますが、このごろ手術の予定が開いています。なんとか、直前になり入り、週2件ペースではありますが。この時期、循環器内科自体の件数が減っていますので、私ども外科はおんぶにだっこ状態なので、流れに身を任すのみであります。

先々週に行った慢性解離の方は12日目にてようやく抜管に至りまして、とはいってもまだNPPV+ミニトラックという状態です。腸管も使えるようになりましたので経管栄養で全身状態を上向きにもっていきたいところであります。その後のAVR,CABG,AAAといった方々も、みな問題なく、退院が近そうであります。

ということで、暇な時こそ、ドライラボでのシュミレーションでステップアップです。
MICS練習用のシュミレーターに先日カメラをつけました。鏡視下のトレーニングと思っていますが、これまで正中切開の直視下ばかりで、内視鏡手術とは縁の遠かった私にとって、全く思ったところにセッシや持針器が持っていけず、なかなか慣れるのに大変です。これからは3Dの時代ですから、今度は3Dカメラに変えて、3Dカメラ補助の手術を想定して練習したほうがいいかなと思っています。
AVR-MICSの場合、基部が実際にどのような向きで見えるのかが、今一つイメージが付きません。いろいろな方の3DCT見てみると、かなり個人差があります。それにより肋間も3か4か変わってくるのでしょう。
カメラを入れていると、ほぼ真上から覗き込むようになるのかと思いますが、創部からはやはりやや斜め横からのイメージになるのとは思います。本番で手前側のNCCあたりが見えるのかどうか、やや不安であります。小さな切開から弁輪に糸をかけていく際に持針器の動きがかなり制限されますので、とりあえず、いろいろなパターンを想定して練習しています。

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