あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

あっという間の1週間

2009-04-05 18:49:58 | Weblog
今週は、3回当直があって、ちょっとしんどい1週間でした。
手術もそれなりに多かったし、その上、月曜、水曜は、関連病院での手術の手伝いとあって、近けりゃいいが、片道2-3時間。
その上、木曜日は外勤で、なんだか、わけわからんうちに1週間が過ぎていた。
まー、それでも無事になんとか、終了いたしました。

来週も、すでに6件の予定手術が入ってまして、忙しくなりそうです。
しかし、そんなに重症な症例はなさそうで、透析患者ぐらいかな、手術さえうまく行けばすんなりいけそうです。

ここのところハイリスクな患者さんが多かったのですが、まー、だいぶ、CCUもはけてきて、外科の患者はただいま1人となりました。
この方は10年ぐらい前に1型解離でベンタールやってまして、再手術ですが、4日前に弓部~下行まで一気に置換してきました。
さすがに、呼吸器はすんなりと離脱できませんでしたが、昨日あたりから、だいぶ血管内に水が戻ってきて、尿も多量に出だしましたので、肺もドライサイドになってきまして、酸素化も改善してきました。
意識はしっかりしていて、明日ぐらいには呼吸器離脱できそうで、CCUから出れそうな感じであります。
やはり、こういった大きな手術がうまく行くとうれしいものです。


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4 コメント

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Unknown (あぽいち)
2009-04-15 00:33:03
AH先生へ
つまりは長いエレファントを置くのと似ているが、中枢、末梢側とも大動脈の内側に縫い付けてくるので、オープンステントと一緒よ。
ステントグラフトと一緒で肋間動脈からのバックフローのエンドテンションはかかるので、瘤が大きくなる可能性はゼロではない。
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質問 (A.H)
2009-04-13 12:48:59
プルスルーというのは、結局長いエレファントを下行の瘤内におくことと同じなの??
その部分があとで瘤にはならないの??
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Unknown (あぽいち)
2009-04-11 19:08:22
AH先生へ
いいんでないの、しばらくのんびりしてさ。
また、先のことはゆっくり考えればいいのさ。
俺も一年間、プータローやってた時は、完全にボケてしまっていたけどね。

弓部-下行の置換はですね、今回は正中と左開胸と二箇所別々にあけてやりました。下行はT7ぐらいまでかな
最初に正中開けて、ポンプ乗せて冷やしている間に、左開胸、で冷えたら循環停止、脳分離にして、下行の末梢縫っちゃって、そんで、下半身はfemoralから循環して、次に弓部の中枢→末梢と縫って、最後に三分枝を縫って終わったとおもう。
とにかく、ベッドを右傾けたり、左傾けたりと忙しいのである。そのたびに血液が足元にこぼれるのである。これやると床は血だらけになります。
あと、以前やったのは、プルスルー法というやつで、心臓だってんして、心膜開けて下行を出して、上からそこまで人工血管垂れ流して閉じて、さらに弓部置換する方法、肋間動脈は結紮しないからステントグラフトと一緒の原理なのだが、正中開胸のみでできるという利点がある。
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あったかくなったねぇー (A.H)
2009-04-06 12:10:59
着々と畑も繁盛しているようで・・・
僕は、あまりにも暇すぎて完全にぼけてしまいました・・・
今は毎日病院から見える山の名前を覚えています!
まあ、長い人生、こんな時期があってもいいのかな、と思うようにしてます。
ところで質問なんだけど、弓部から下行の置換って、左開胸の循環停止でやるの???下行はどのレベルまでの置換なの???
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