あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

間一髪

2014-10-21 11:24:29 | Weblog
LMT見つかって入院継続のまま手術予定していた方が、当日にカテ室よってIABP挿入してもらったら、ワゴトニーで急変、血圧が戻らなくて意識飛んで、呼吸止まってしまいアドレナリン使っても反応悪く、そのままPCPSとなりました。
意識レベルが戻るかどうかわからないので、PCPS管理のまま手術は待期していたのですが夜には意識改善、翌朝一番で準緊急で予定してPCPSは1度抜去したものの、夜間も急に血圧下がること多し。
翌朝、手術室でグラフトとっている間も急変、VT→VFとなり、心マしながら慌ててポンプにのせてことなきを得ましたが。
LMT90の上、LADも99、CXも90、RCAも99で全て石灰化、本来ならば見つかった時点ですぐに手術すべきだったかと、あまりにも自覚症状が乏しかったため待ってしまったのがいけなかったかな。
あとは今回の急変は責任病変はどうもRCAのようでした。徐脈やブロックになることしばしばあったのでね。
あとは4本つないで終了、さすがにショックのうえにショックで不隠になるわ、IABPしばらく必要だわで、術後も苦労しましたが、ようやく心不全を脱しましたわ。
自分にとっては初めてのon-pumpCABGとなりましたが、今回は術前のことがあったのでビビッて最初っからポンプの用意していたのが幸いしました。
前立の先生もこんなんOPCABでいけるだろう、なんて言ってましたが、さすがにあわててました。
とにかく助かってなにより。

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