あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

今度は裏銀座

2015-08-18 11:11:48 | Weblog
先月の表銀座に加えて、先週は裏銀座に行ってみました。
3泊4日の工程で、初日は高瀬ダムから入りまして、雨の中、ブナ立尾根を6時間かけて、黙々とのぼり烏帽子小屋に到着、さすがに北アルプス三大急登といわれるだけありました。同じ三大急登でも燕岳は登りやすかったですね、さすがに学校登山に使われるだけあって、あちらは道が整備されてた。
2日目、いよいよ裏銀座ですが、お天気は不安定、降ったり晴れたりの繰り返しで、3つの山の三岳2844m、大きなゴーロがごろごろしてる野口五郎岳2924m、直前の乗越がきつい水晶岳2986mを縦走して、祖父岳2825mを超えて、北アルプスの最深部で日本最後の秘境と呼ばれている雲ノ平に到着です。朝6時発で16時半着、10時間長かったけど、素敵な木道と庭園、こんな奥地の山の上に日本庭園、スイス庭園をはじめ8個の庭園があり、できれば連泊したいところです。湧き水も柔らかくておいしい!
夜は初めての天の川みました、流れ星もぽつぽつ。
3日目はようやく晴天、いよいよ、ちょうど一年前の同じ8/15に、天候不良と私の低体温にて、やむなく引き返した黒部五郎へのリベンジです。雲ノ平では湧き水をたっぷりと汲んで、のんびりと8時にスタートです。黒部の源流を渡って昨年、急きょ避難して、夜に低体温症の講義を聞いた三俣山荘でお昼をいただき、三俣蓮華を迂回して、ちょっとした雪渓を登って、笠岳や薬師岳の見える稜線を歩いて、ハイマツランドを下って、いよいよ、昨年、腰近くの濁流にびびって引き返した現場に到着です。不思議なもので道の形で一年前の場所、はっきりと覚えてるものですね、くしくも、晴れてたこの日はそこから黒部五郎小屋はすぐそこに見えており、去年が悔やまれる。15時には小屋に到着、生ビールとアヒージョで宴会の開始です。でもなぜかアヒージョ担当のNさん、ニンニク忘れて、どうなることかと思ったが、そこはMさんがアンチョビの粉を持っており、すべて解決。
4日目、いよいよ下界へ戻ります。この日は3時半おきで、満点の星空の下、朝食を作って、4時半スタートです。この日も晴天、三俣蓮華岳2841mから双六岳2860mにかけて朝の槍ヶ岳3180mを眺めて、空中のお散歩です。昨年は15mの嵐の中、ここを飛ばされないように這うように歩いたのが懐かしい。双六山荘でカレーライス、鏡平山荘でかき氷、最後にワサビ平山荘でビールときゅうりトマトをいただき、新穂高のバス停に着いたのが16時過ぎ、約12時間の工程、ついた途端、目の前のバスが出発したなと思ったら、それが松本行き最終とのことで、あわててタクシーで追っかけて、平湯温泉へ先回りしてなんとか乗れました。途中、いつも見るクマ牧場があって、ツキノワグマだけかと思ったらタクシーの運ちゃん曰くヒグマもいるよとのこと、最近読んだ北林一光さんのファントムピークス、ここがモデルだろうと思っていたけど、ほんとにヒグマいたんだ、驚き、ホッキョクグマもいたらしいが、暑さにやられたらしい。
何はともあれ、仲良し4人の珍道中でしたが、おかげさまで、今回も無事下山出来ました。