あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

息止め

2015-02-13 17:45:31 | Weblog
うーん、本日はCOPD-HOTのsevereな方で、全麻は無理、しかも仰臥位も苦しくて無理という方の局麻下TEVARでした。
嚢状瘤でしたが2年前ぐらい前から経過見ていましたが、徐々に大きくなってきて50mm程度まで来たのでご本人と相談して施行。
30度のギャッジかけてればなんとか耐えられるとのことで、いろいろクッションを試して良いポジションを取ってもらってからスタートです。
うまくいけばテーパーを一本おいてくるのみ、鎖骨窩はつぶして問題なしという症例でした。結果的に1本おいてエンドリークなく1時間で終了でしたが、やはりCOPD息止めがなかなか難しく、最終造影もタイミングを見て何度か取り直して、ようやく確認。
呼吸も大きいので呼吸性変動も大きく、中枢のデプロイがなかなか難しく、結局、右からLITA造影用のYUMIKOのカテで総頚にカニュレーションしておいてそれをメルクマールにデプロイしました。この方法なかなかよし、ただYUMIKOのカテを使いこなせないといけません、そこは当然、循環器内科の先生様にお願いであります。

Debranch無ければ局麻で十分ですね。