あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

漫画から学ぶこと

2013-01-07 22:49:28 | インポート

「 でも…このままじゃ 真奈ちゃんは、命より先に心を失ってしまいます!その時 私たち医者は どうすればいいんでしょうか!? 」

漫画「真夜中のこじか」(漫画雑誌に連載中)で、主人公:新米女性小児科医:朝比奈伴美先生(通称:バンビ先生)が、語る印象的なセリフです。真奈ちゃんという少女は11才。治療困難な小児ガンの患者で他の病院から転院してきました。バンビ先生は、主治医のサポート医師として、少女の治療に関わることになります。礼儀正しく手のかからない少女の態度を見て、バンビ先生は子どもらしさを忘れ心を失いかけていると感じ、少女に 自分のやりたいことを我慢しないで書き込む 「わがままノート」を渡します。しかし、主治医はそうやって穏やかに死を受け入れているのだから、よけいなことをせず、医者として延命治療に専念するだけでよいと考えています。冒頭のセリフは、この対立の中で バンビ先生が語った言葉です。

漫画:ドクターコトーのコトー先生のように、患者(子ども)の心によりそって関わろうとするバンビ先生の姿勢に、深い共感を覚え、その一生懸命さに 感動を覚えます。

真奈ちゃんは、バンビ先生の思いを汲み取り、わがままノートに 「友だちがほしいな」「学校へ行きたい」と、書き込みます。その願いを叶えるペく、バンビ先生は自分が先生となって、院内学級を開くことを決意します。

さて、どんな展開になっていくのか、次号が楽しみです。

妻と私の共通の愛読書の一つが、この作品が連載されている漫画雑誌です。テレビドラマにもなった新米の女性和菓子職人を主人公とする「あんどーなつ」。食堂のマスターとそこに集まる人々の人生模様を描く「深夜食堂」。映画にもなった「三丁目の夕日」や「釣りバカ日誌」。長期の連載となる「あぶさん」や「浮浪雲」等も入っています。

中でも、今注目し、とても楽しみにしているのが、この「真夜中のこじか」です。子どもを対象とした夜間診療を専門とした病院が舞台で、子どもを取り巻く医療現場の状況やさまざまな問題点についても深くふれながら、それらの問題と真摯に向き合い、献身的に患者の子どもたちに尽くす 主人公が描かれています。 漫画の良さとすばらしさを 改めて 実感する作品です。

コメント
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