「ゆうこさんのルーペ」(12分)
はがゆうこ:原案
多屋光孫:文・絵
ふじいかつのり:監修
合同出版:発行
2020.12第1刷(1800円)
ゆうこさんは、生まれた時から目がよく見えません。
大好きな本を読む時は、いつも「ルーペ」を使います。
はやたくんは、ゆうこさんの「ルーペ」が不思議で仕方ありません。
ゆうこさんに借りて「ルーペ」をのぞいてみると・・・。
実話をもとにした、障がいとは何かを、身近に考える絵本。
障がいのある人も無い人も、多様な存在をお互いに認め合える社会へ。
(紹介文より)
二部構成になった絵本。
前半は子ども向けにやさしく分かりやすく語られている。
後半は文章がメイン。
先天性ロービジョンである原案者の芳賀優子氏『読者のみなさんへ』
障がいの有無にかかわらず共に遊べる共遊玩具の開発に従事してきた、編集協力者の星川安之氏『「それなあに?」と声をかけて』
障がい者の地域生活支援、権利擁護活動を行う編集協力者の海老原宏美氏『みんなおなじならつまらない』
NPO法人日本障害者協会代表である監修者の藤井克徳氏『大人のみなさんへ』
以上、ルーペ絵本プロジェクトメンバーの解説による。
※法人正式名以外の「しょうがいしゃ」表記について。
大阪府では「障がい者」のように「害」の文字を平仮名表記にすることに決まっている。(多分我が市でも同様のはず)
なので、自分のブログでは支障が無い箇所においてはそれに準じて表すことにしている。
ただ手話講習会のベテラン講師(ろう者)は「字だけ変えても」と批判的だった。
でも私はその(平仮名に変える)経緯をテレビで見ていた。
当時、橋下徹氏が府知事になったばかりのことだった。
障がい者関連の方が知事に直談判された。
「せめてあの(害という)字を平仮名に変えて欲しい」と!
橋下さんは即座に答えた。
「いいですよ、字を変えてそれで少しでも気持ちが落ち着くなら容易いことです」と。
で、その経緯とかは意外に当事者に知られていない。
なので、きちんと評価されていないことは気の毒に思う。