アンの絵本日記&g

大人にも楽しめる絵本の紹介と
稲垣吾郎さんについて(時々)語ります。

今日の絵本

2013-12-28 22:41:30 | 絵本
「ちいさい ちいさい ぞうのゆめ・・・です」(5分)
ルース・ボーンスタイン:作
おくだつぐお:訳
ほるぷ出版:発行
1979.8第1刷
1985.6第6刷(880円)

情報が行き交っているせいか、このごろ、すべてのことを“じっと、みる”ことが少なくなったが、ボーンスタインのこの絵本には“じっと”みさせる不思議なムードが漂っていて、みていればみているほど暖かい何かが伝わってくる。
表紙の絵、若草色の小象が目をつむり、細い鼻を空に突き上げ、海の向こうに浮かぶ桃色の太陽に歌うように、祈るように、声をあげている。
裏表紙の暗い空には白い海鳥が一羽、羽根を広げ、暗い海の上をとんでいる。
無駄な部分をすべて、柔らかい色鉛筆ようのタッチで消して、象と太陽と鳥と空と海だけを描く。
(訳者紹介文より)