アンの絵本日記&g

大人にも楽しめる絵本の紹介と
稲垣吾郎さんについて(時々)語ります。

今日の絵本

2011-06-19 23:32:01 | 絵本
「ゆうかんなうしクランシー」(6分)
ラチー・ヒューム:作
長友恵子:訳
小学館:発行
2011.5初版第1刷(1600円)

ラチー・ヒュームは12歳の時、小学校の自由研究で、この物語を作りました。
絵も文章も自分で書いたのです。
先生は、ラチーに10点満点中、9点をくださいました。
なぜ、1点引かれたのかといいますと、たぶん、オスの牛クランシーを、メスの牛という意味の英語COWを使って書いたからでしょう。
正しくは、オスの牛という意味の英語BULLを使うべきだったのです。
わたしたちは、あえてこのかわいらしい間違いを残したままにしました。
間違いを正すと、12歳のラチーが作り出した絵本のかわいらしさがそこなわれると考えたからです。
(出版社からのひとこと)

作者のラチー・ヒュームは、オーストリアのヴィクトリア州にある農場に生まれる。
馬に乗ったり、サッカーやテニスをしたり、ペットのメス牛ゼーナの世話をしたりしながら、少年時代を過ごし、12歳の時本書を創作する。
高校卒業後1年間、大工さんとして納屋作りや柵の修理をしたり、ブドウ園で働いたり、北部にあるアーネムの地域医療センターで働いたりして、さまざまな経験をする。
現在は、メルボルン大学で農業科学を勉強している。