アンの絵本日記&g

大人にも楽しめる絵本の紹介と
稲垣吾郎さんについて(時々)語ります。

今日の絵本

2010-09-22 20:49:08 | 絵本
「くらやみのくにからきたサプサリ」(6分)
チョン・スンガク:絵・文
おおたけきよみ:訳
アートン:発行
2004.6初版第1刷(1500円)

<サプサリ>とは、「鬼神を見つける狗」という意味の名前を持つ韓国特有の狗(いぬ)です。
昔の韓国の人々は、サプサリの絵を描いて家の門や蔵の門に厄除けとしてはりつけたりしました。
サプサリは、独特な容貌から感じられるユニークで親しみやすい印象とは異なり、闘うときには決して逃げない勇敢さをもっているといわれます。
また、どんな環境にもよく耐え抜く忍耐力や、いちど情をかけてくれた主人のためには命も惜しまない忠実さを持っているといわれ、毛の色から、黄(ファン)サプサリと青(チョン)サプサリと呼び分けられながら、現代に至るまで韓国の人々に愛されてきました。
「くらやみのくにからきたサプサリ」は、このサプサリの由来について、昔から韓国に伝わる<火の狗>の昔話をもとに、現代韓国を代表する絵本作家チョン・スンガクがあらたに創作した作品です。
(訳者まえがきより)