アンの絵本日記&g

大人にも楽しめる絵本の紹介と
稲垣吾郎さんについて(時々)語ります。

今日の絵本

2010-03-07 14:08:57 | 絵本
「ハウラの赤い花」イラクの少女がねがったこと(5分)
佐藤真紀:文・写真
ハウラ・ジャマル:絵
新日本出版社:発行
2010.1第1刷(1400円)

1991年の湾岸戦争と2003年のイラク戦争で、劣化ウラン弾が使用されました。その影響か、イラクでは白血病の子どもたちの数が増えています。日本では、小児白血病は80%以上が治る病気になっていますが、イラクでは、病院の設備は老朽化し薬も欠乏し続けたために多くの子どもたちが死んでいきました。
白血病の医療支援は、専門的な知識が必要です。そこで、私は諏訪中央病院・名誉院長の鎌田實先生に協力してもらい、日本イラク医療支援ネットワーク(JIMーNET)を立ち上げました。イラクへの医薬品支援が中心ですが、子どもたちを励まそうと、院内学級の支援もしてきました。子どもたちが描く絵が面白く、バレンタインデーのチョコレートパッケージにしてみました。募金してくださった方にチョコレートを差し上げるという、チョコ募金(「限りなき義理の愛大作戦」)は反響をよび、その収益は医療支援に大きな役割を果たしました。
しかし、イラクの復興は進まず、病院が自立するのにはしばらく時間がかかりそうです。そんな中でも、必死で生きようとしているイラクの子どもたちの現状をこの本を通して、多くの方に知ってもらえればと思います。
(作者あとがきより)

日本イラク医療支援ネットワーク http://www.jim-net.net/