ささの葉さらさら
のきばにゆれる
お星さまきらきら
金銀砂子
この４行をどう読まれました？
自然にメロディーが出てきて
歌いながらお読みになったのではないでしょうか。
ソソドレミ～ミミミ
ミソソミドミレ
ミ～ミミソミレドドラ
ドラソドレミド
それほどにこのシンプルな４行は
私たちの心に根差しています。
たとえ長年口にしたことがなくたって
文字を見ればすぐに歌になります。
もうすぐですねえ、七夕。
今年は織姫と彦星の再会が叶いますかしら。
お訪ねしていた旧友のお宅で
お孫さんが大きな笹の葉を持って
幼稚園から帰って来ました。
歩くたびに
さらさらと葉っぱが揺れます。
坊やは大はしゃぎで
ささの葉さらさら
のきばにゆれる
お星さまきらきら
金銀砂子
と歌いながら
折り紙で飾りを付けていきます。
七夕までにたくさん飾って
七夕までに願い事を書いた短冊を結ぶそうです。
そしてそれをまた幼稚園に持っていき
それを先生方があずかって
川に流してくださるのですって。
今でも、そんな風流を許してくださる所があるのですね。
イタリア、トスカーナのアレッツォの町の公会堂に
大きなモミの木がありました。
色とりどりの長方形の紙に
人々が願い事を書いて
枝に結んでいました。
私も結びました。
ある冬のことでした。
あの時わたしは何を願っていたかしら。
せめてどこかに書き留めておくべきでしたのに
今となっては思い出すことすらできません。
そして今日
「おばちゃんもなにか書いてね。」
と坊やに言われて
いったい私は何を書いたでしょう。
願いというものは
ひたすら同じものが形を変えずに続くかと思えば
まるでアメーバのように
その時々で形を変えてもいくものです。
坊やの笹の葉は
今はまだ閑散としていますけれど
七夕までにたくさんの飾りが付けられて
きっと
たくさんの願いが結ばれるのでしょう。
７月４日
アメリカは独立記念日です。
夜空が花火で彩られることでしょう。
人々は華やかに咲く夜空の花に
何を願うことでしょうか。
ご訪問をありがとうございました。
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
どうぞ良い一日でありますように！
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