Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

南太平洋の孤島との感激の出会い~AKU-AKU

2017-08-09 22:25:24 | びっくり!
いくら年の何分の1しか
この大好きな町にいられないからといって
今までこれを見過ごしていたなんて!!!


誰かの家の、普通の郵便ポストだとばかり思っていたなんて
なんてもったいないことだったでしょう。

今日、この町にもう何十年も住み
日本国籍を捨ててアメリカの市民権を持つエミーと
ご近所散歩をしていたら
エミーが「何か入っているかしら。」などと言いながら
郵便ポストに近づいて行きました。


そして「えっ!」と思うような行動に出たのです(笑)。
ポストを開けて中を覗いて
中に入っているものを調べて、、、、、、


いいんでしょうか、こんなことしちゃって。
共犯になったらどうしましょう、などと
オロオロしているメイおばさんを前に
エミーがクールに一言

「ないわ~っ!」

ますます混乱するメイおばさん。

「な、な、なにがないの?」

エミーがまたもやクールに一言。

「なにがって当たり前じゃないの。
 本よ、読みたい本よ。」

???のメイおばさんに彼女が説明してくれたところによると
この一見誰かのおうちの郵便ポストは
実は読まなくなった本や、買っても自分には向かなかった本を
ぽとりと入れる「本ポスト」でした。

誰でも自由に本を入れて
誰でも自由に中の本を取っていいんですって。

まわるまわるよ、本はまわる
そんな感じ。
しかも、誰だかわからない人たちの間で。

これって素晴らしい発想ではないでしょうか。
メイおばさん、最初のポストから心ときめく出会いがありました。

これ、このペーパーバック!!!


もうこんなに黄ばんでしまっていますが


ノルウェーの人類学者であり探検家
コンチキ号でペルーから南太平洋の孤島まで
8千キロメートルの旅を果たしたヘイエルダールの
イースター島についての本「AKU-AKU」(アクアク)です。
英語での初版は何と1958年。


いつか行ってみたい、行かなければと思い続けて来た
モアイ像のイースター島も
おそらくはもう観光の島になっているかもしれません。
ツーリスト用のガイドブックだって出ていることでしょう。

だからこそこの黄ばんだ古い本との出会いは
メイおばさんにとって涙が出るほど貴重なものでした。
60年近くも前のイースター島を
想像の中で歩き回れるなんて
なんと贅沢なことでしょう。


メイおばさんのシアトル暮らしに
ブックポストの楽しみが加わりました。
私も読まなくなった本、手元に置く必要のなくなった本を
これからはブックポストに入れに行きます。

それらが
知らない誰かにとっての「アクアク」であるかもしれませんから。


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