Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
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世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

シアトルアジア美術館への誘い

2016-08-10 08:49:32 | シアトル
昨日たくさんのダリアの写真を見ていただいたと思ったら
おりしも8日の新聞「The Seattle Times」でもこんな記事。


「Boy and his ball in the blooms」

「花開く中でボールを持つ少年」とでも言ったところでしょうか。
キャプションによれば、この少年はシアトルに住む23か月の坊や、ライアン君です。


さてさてダリアの話はいいかげんにして
今、ここの「Asian Art Museum」で開催されている特別展のことを少しばかり
ご紹介させてください。

4月9日から半年の会期で公開されているのは

「MOOD INDIGO: TEXTILES FROM AROUND THE WORLD」

世界の藍染め展です。

ところが、「AROUND THE WORLD」と言ったって
その半分以上は日本の藍染め。


絢爛豪華、いろどり鮮やかなダリアの後で目にする
藍色の世界の何と心に染み入ること!

そしてまた
世界中の「藍」の中で
日本の「藍」のなんと心に染み入ること!



その抑えられた美しさに心打たれて佇んでいたら
美術館のキュレーターらしいおきれいな女性が近づいて来て

「失礼ですが日本の方ですか?」

そんな一言をきっかけに
この静かな展示室の一角でひそひそと会話が始まりました。

彼女は子供の頃、お父様のお仕事の関係で立川の基地に住んでいたとのこと。
以来、日本の文化に関心を持ち続け、今回の展覧会にも労を尽くされたとのこと。

「藍は藍でも、日本の藍はやっぱりいいです。」

まるでメイおばさんの心の中を見透かしたようなその言葉に

「やはりそうお思いですか?」

とばかりに、しばしこそこそ、ひそひそと話が続きましたけれど
今思えば、わが友以外にはいない展示室でしたから
堂々と普通に話したっていいものを、、、、、、
そこはやっぱり美術館。
ひそひそ声が似合うのです(笑)。

なかなか心鎮まる良い企画展でした。

この美術館は、シアトルのダウンタウンにある
「Settle Art Museum」、通称「SAM」の別館です。
今から80年以上も前と言いますから
日米の戦争が始まるずっと前のこと
アメリカ人のフラー氏が父親の遺産で建築したものです。

説明書にはこんな風に書かれています。

「アールデコ様式の建物は、細部にまで優雅さがある。 
 収蔵品はフラー一族が蒐集した中国各王朝をほぼ網羅する中国美術や日本美術が中心だ。」

町の中心からはちょっと離れていますけれど
この高台から見るシアトルの町の眺めは一見に値します。


入り口ではこんなラクダが両側で迎えてくれます。


いつ行こうが
静かな空間の中で生き続けている
長い歴史、長い年月を経たたくさんの美しい物に会えることも
一訪に値します。


しかも至近距離で、写真まで許されて。

ついでに背後に控えた広い公園、ボランティアパークを歩いて
墓地でブルース・リーの墓前に手を合わせる、、、、、、

シアトルにいらしたら
そんな半日をお過ごしになるのもいかがでしょう。

どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
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