Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

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トルーマンの家を訪ねて~その1

2016-05-28 23:56:16 | アメリカ
これは、去年の8月19日に書いたものです。
オバマ大統領の広島訪問が実現した今
記憶に留めたい私自身の経験を、再びここに記したいと思います。
読んでいただければとても嬉しいです。
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アメリカ大陸を横断する途中に立ち寄った
ミズーリ州の「Independence」という小さな町から
西海岸のシアトルへ
シアトルから日本へ
日本からまたシアトルへ
今度はワシントンDCへ
そしてまたシアトルへと

およそ私の移動に合わせてカバンの中に入れられてきたファイルです。。


けれどもどうしても向き合うことができませんでした。
いまだに逃げています。

いつかはきちんと
紙面を読んで、ものすごい量の写真を
目をそらさずに見なければと思っています。

インデペンデンスにはアメリカ33代大統領トルーマンが住んでいた家が残っています。


1945年4月、ルーズベルト大統領が在職中に急死したために、急遽副大統領から大統領になるという運命を背負わされた人です。

副大統領時代も大統領時代もホワイトハウスにいるのを好まず
時間さえあれば家族のいるこの家に戻ってきては
この家で仕事をしていたと言われています。

たいして大きくもないごく普通のアメリカの木の家は
中庭とベランダといくつかの小さな部屋に区切られて
今でもよく保たれています。


第二次世界大戦中
運命のいたずらによって大統領になったトルーマンに
運命の女神はさらに重い荷物を与えました。
日本への原子爆弾投下についての承認を求められたのです。

8月6日午前8時15分、広島に原爆が投下されました。
8月9日午前11時2分、長崎に原爆が投下されました。

そして8月15日、戦争は終結しました。

これはインデペンデンスの観光案内所で手に入れた新聞です。
原爆投下に先立つ5月8日の「Sun-Telegraph」と


終戦を迎えた8月15日の「The Philadelphia Inquirer」です。

「Sun-Telegraph」紙の一面にはトルーマンの写真


「The Philadelphia Inquire」はマッカーサーの写真です。


後者に至っては、26ページ全部がこの戦争の写真で埋め尽くされています。

どこかで覚悟をつけて、ひとつずつつぶさに見なければいけません。

こうしたことはいわば公けのことですが
インデペンデンスの町で
ひとつ大変私的なできごとがありました。

これもまた重いのです。
いい意味で重いのです。

(第二部に続きます。)


読んでくださってありがとうございました。
どうか今日も良い一日でありますように。
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